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セベ追悼と感謝にあふれた第140回大会

2011/07/15 12:26
セベ追悼と感謝にあふれた第140回大会

 

 現地時間14日、華やかに幕を開けた今季メジャー第3戦の第140回全英オープン。会場のロイヤル・セントジョージズGC(英国)内には5月7日に惜しまれつつ亡くなったセベ・バレステロス氏(スペイン)の姿がここかしこに見られる。

 同大会3勝のセベを追悼し、その功績を称えるべく、コースの入り口にはガッツポーズをするセベ、万歳をするセベなど様々な在りし日の姿を写した大きなポスターがずらりと並ぶ。また、入り口で販売されているドローシート(ペアリング)にも、セベのイメージが描かれている。18番グリーンのあちらこちらにもセベのシルエットがあり、会場を訪れただれもが、英雄に思いをはせている。

 脳腫瘍で倒れ、4度の手術を乗り越えながら、54歳の若さで亡くなったセベへの想いは、欧州ツアーでも全英オープン主催者のR&Aでも強い。「すべてのメッセージは、世界中のゴルファーにセベが与えてくれた素晴らしいインスピレーションを伝えること。現在、ここでプレーしている選手たちは、子供の頃から、あるいはもう少し大きくなってからセベのプレーを見て育った。私たちはみんな、彼の死を惜しんでいる」と、R&Aチーフ・エグゼクティブのピーター・ドーソン氏。

 1979年のロイヤルリザム・アンドセントアンズで同大会初優勝を飾り、1984年、1988年にも全英を制しているセベだが、その優勝回数よりはるかに大きい印象を人々に与えたことは間違いない。“セベよ、永遠に”今年の全英オープンは、その思いにあふれた特別な大会となっている。

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