ゴルフ界のなでしこ大活躍！　佐伯＆藍がワンツー

　なでしこジャパンのワールドカップ制覇の余韻がさめやらぬ中、ゴルフ界のなでしこも負けじと優勝戦線を引っ張っている。

　欧米両女子ツアー共催のエビアン・マスターズ第2ラウンド（現地時間22日／仏、エビアン・マスターズGC）は、初日の荒天から一転、快晴微風の絶好のコンディションに恵まれ日本勢の活躍が大いに目立つ一日となった。リーダーボードの最上段に浮上したのが通算9アンダーまでスコアを伸ばした佐伯三貴。さらに今大会2年ぶり優勝を狙う宮里藍が1打差の2位タイにピタリとつけ、この日4つスコアを伸ばした宮里美香が通算5アンダー12位タイに順位を上げるなど、週末が楽しみな展開となった。

「風がなかったし、昨日雨だった割にはグリーンの転がりがスムーズでした。後半パターが入らなかったけれど、ショットが良いので全体としては良いゴルフが出来ていると思います」と目下トーナメントリーダーの佐伯。ラウンド後は欧米の記者から「結婚は？」、「お子さんは？」、「趣味は？」と矢継ぎ早に質問を受けるなど、日本からやって来た未知の強豪に皆興味津々。普段欧米のトップ選手を取材している彼らも佐伯のパターの上手さには舌を巻いたようだ。

　その佐伯を1打差で追いかけるのが2日連続『68』の好スコアをマークした宮里藍。今季初優勝が待たれるが「出来るだけ多くバーディを獲っていきたいという気持ちはありますが、その前に気持ちを先走らせることなく、1打1打に集中することが大事。結果はあとからついてくるもの」と自らのゴルフスタイルを貫く決意を口にした。

　その他、通算4アンダー18位タイに結婚が決まったばかりの不動裕理と上原彩子。通算3アンダー28位タイに飯島茜、森田理香子、大山志保がつけ、初日75位タイと出遅れていたルーキーの野村敏京が通算イーブンパーまでスコアを戻し54位タイで予選をクリアした。

　また初日4位タイの好発進を切っていた海外初挑戦の笠りつ子はこの日5オーバー77と崩れたが、服部真夕とともにカットラインぎりぎりの通算1オーバー64位タイで決勝ラウンド進出を決めている。

　しかし金田久美子（通算2オーバー71位タイ）、茂木宏美（通算3オーバー74位タイ）、北田瑠衣（通算4オーバー82位タイ）、馬場ゆかり（通算4オーバー82位タイ）、上田桃子（通算4オーバー82位タイ）、福島晃子（通算5オーバー90位タイ）の面々は残念ながら予選で姿を消すことになった。