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WGC-ブリヂストン招待 タイガー復帰! R.マキロイは米ツアー常駐を見据えて参戦

2011/08/04 11:56
WGC-ブリヂストン招待 タイガー復帰! R.マキロイは米ツアー常駐を見据えて参戦

 

 合計623週に渡って世界ランクNo.1の座に君臨した男が戦場に戻ってきた。

 現地時間4日開幕のWGC-ブリヂストン招待(オハイオ州、ファイアーストーンCC)には、5月のザ・プレーヤーズ選手権初日に9ホールで棄権して以来、左ヒザと左アキレス腱故障のため試合から遠ざかっていたタイガー・ウッズ(米)が復帰。過去7勝している得意コース、ファイアーストーンCCを舞台に復活優勝を目論んでいる。

 全英オープンに優勝したばかりで、仲の良いダレン・クラーク(北アイルランド)との予選ラウンドも決まり、「痛みはない」と笑顔も見せたタイガーだが、世間の予想は決して甘くない。

 ラスベガスのブックメーカーによるオッズは20対1。全米オープン王者のローリー・マキロイ(北アイルランド)が12対1、世界ランクNo.1のルーク・ドナルド(英)とNo.2のリー・ウェストウッド(英)の2人がそれぞれ15対1であること比較すると、決して優勝候補No.1とはいえない状況だ。

 つまずきの原因でもある2009年11月末の交通事故直前に優勝した豪州オープン以来、21か月間優勝とは縁のないタイガー。次週には今年最後のメジャー、全米プロゴルフ選手権(現地時間11〜14日/ジョージア州、アトランタ・アスレチックC)も控えているだけに、予想を覆す強さを見せたいところだ。

 一方、タイガーのいない間にメジャー王者となったマキロイの周辺にも変化が訪れようとしている。昨年は米ツアーメンバーとしてプレーしながら、年間15試合という義務試合数が多すぎるとしてこれを放棄。今年は欧州ツアーを中心にプレーしてきたが、ここへ来て再び本拠地を米国に移す動きを見せているのだ。

 全米プロゴルフ選手権終了後には、欧州、南ア勢が数多く住むフロリダ州レイクノナで同郷の先輩、グラエム・マクドウェル(北アイルランド)宅に滞在しながら、近辺の家を物色する予定を立てている。「そう。またこっちでフルにプレーすることを考えている。いいプレーができれば居心地もいいからね」と話しており、その可能性は大きい。

 米ツアー側も、マキロイが“準メジャー”でツアーのフラッグシップ大会であるザ・プレーヤーズ選手権を欠場したり、世界ランキングトップクラスの欧州ツアー勢が米ツアーにあまり興味を示さないことで危機感を抱いている。それだけにこれまでほど強硬な姿勢を貫けないでいる。新しいスポンサー獲得のためにも、マキロイのような若いスターは必要とあって、水面下で様々な交渉が行われているのは想像に難くない。マキロイは、シーズン終了から30日以内にツアーカード獲得の意思を伝えればいいだけとなっており、来季の動向が楽しみだ。

 日本勢は、石川遼、池田勇太の2人が参戦。昨年の日本ツアー賞金王の金庚泰(韓)も出場する。

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