サバイバルレース開幕! E.エルスら実力者が好発進
メジャー優勝経験者たちがプレーオフ進出に向けて大奮闘している。
現地時間18日に開幕した米男子ツアーのレギュラーツアー最終戦、ウィンダム選手権(ノースカロライナ州、セッジフィールドCC)は、大会終了後のフェデックスカップポイントランキング125位までに与えられるプレーオフ出場権を巡るサバイバルレース。ボーダーライン上の選手たちは誰もが必死でプレーしているが、中でも注目を集めているのはメジャー3勝のパドレイ・ハリントン(アイルランド)、1997年の全英オープン王者ジャスティン・レナード(米)、世界ランク17位の実力者ポール・ケイシー(英)が一緒にラウンドしている組だ。
フェデックスカップポイントランキングではハリントンが130位、レナードが142位、ケイシーが147位といずれも現状はプレーオフ出場圏外。今大会で結果を出さないと、早々に今季を終了することになり、プレーオフシリーズ終了後のフォールシリーズ行きを余儀なくされることになる。ハリントンと同じくメジャー3勝を誇る同ランク126位のアーニー・エルス(南ア)も状況は変わらない。
第1ラウンドではエルス、ケイシーが5アンダー65の好スコアをマークし、首位に並ぶジェフ・クイニー(米)、トミー・ゲイニー(米)に2打差4位タイの好発進。レナードも1打遅れて14位タイにつけた。一方でハリントンは1アンダー69の67位タイと出遅れている。
エルスは先週の全米プロゴルフ選手権では予選落ちを喫しているが、この日は6バーディ(1ボギー)を奪う安定感を見せた。パー3を除く14ホール中、11ホールでフェアウェイを捉え、18ホール中16ホールでパーオンする安定したショットを武器に、往年の強さを見せつけるようなプレーぶりでギャラリーを沸かせた。パッティングも「感じは悪くない」とニヤリ。プレーオフ進出への背水の陣のはずが、ビッグイージー復活へのきっかけに変わりそうな気配を漂わせている。
なお、日本の今田竜二は1アンダー69でホールアウト。ハリントンらと並ぶ67位タイにつけ2日目以降の巻き返しを狙う。