D.ジョンソン、プレーオフ第1戦を逆転で制す!
年間王者を競うプレーオフシリーズ第1戦、バンカーからのチップインイーグルがダスティン・ジョンソン(米)をチャンピオンに導いた。
猛烈なハリケーン“アイリーン”の影響を懸念し54ホールに短縮して行われた米男子ツアー、ザ・バークレイズ(ニュージャージー州、プレーン・フィールドCC)。現地時間27日の第3ラウンドが実質最終ラウンドとなったが、前日首位と1打差の2位タイにつけたジョンソンが序盤から猛チャージ。1番、2番連続バーディのあと、4番パー4でティーショットをグリーン脇のバンカーまで運ぶと、2打目のバンカーショットを直接カップにねじ込みイーグル奪取に成功。これで勢いづいたジョンソンは前半を『29』で折り返すと、後半スコアカード通りのプレーながら6アンダー65をマーク。通算19アンダーまでスコアを伸ばして、ディフェンディング・チャンピオンで前日単独トップのマット・クーチャー(米)に2打差をつけ、逆転で今季初優勝、ツアー通算5勝目をもぎ取った。
「天気が崩れる前に決着をつけることが出来てラッキーだった」とジョンソン。昨年9月のBMW選手権以来およそ1年ぶりの勝利の美酒に「前半のチャージが優勝に繋がった」と控え目に喜んだ。奇しくも前回同ツアーで競技が54ホールに短縮された2009年のAT&Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマで優勝したのもジョンソン。短期決戦で滅法強さを発揮するのは集中力のなせる技か。
これでジョンソンはフェデックスカップポイントランク1位に浮上。獲得賞金も400万ドル(約3億円)の大台を突破し、プレーオフ残り3戦の結果次第でボーナス1,000万ドル(約7億7,000万円)の権利=フェデックスカップの年間王座をつかむチャンスが広がった。
今大会で単独2位に入ったクーチャー(通算17アンダー)がポイントランク2位に上がり、レギュラーシーズンの同ランク1位につけていたニック・ワトニー(米/通算13アンダー10位タイ)は3位に後退。また、この日ブラント・スネデカー(米)が出だしからの5連続を含む11バーディを奪う猛攻で10アンダー61と大爆発。通算16アンダーでビジェイ・シン(フィジー)と並ぶ3位タイに食い込んだ。この結果、スネデカーは同ランク6位、シンは8位に浮上している。
次週行われる第2戦ドイツ銀行選手権(9月2〜5日/マサチューセッツ州、TPCボストン)にはポイントランク上位100人に出場が許されるが、前週124位のぎりぎりで今大会進出を決めたパドレイ・ハリントン(アイルランド)は今週13位タイに入ったことでポイントランク80位に浮上。同ランク118位だったアーニー・エルス(南ア)は今大会32位タイに終わりポイントランク99位で滑り込みながら次週への出場権を獲得した。
なお、最終日を1アンダー70で回り、通算6アンダー58位タイで3日間の競技を終了した今田竜二はポイントランク89位で次週へ進んでいる。