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24歳笠りつ子が混戦を抜け出し初優勝! 有村は3位タイで終戦

2011/08/28 18:43
24歳笠りつ子が混戦を抜け出し初優勝! 有村は3位タイで終戦

 

 国内女子ツアーのニトリレディスゴルフトーナメントは28日、北海道の桂ゴルフ倶楽部を舞台に最終ラウンドの競技を終了。前日6人が並ぶ首位グループにいた24歳の笠りつ子が、最終18番でバーディパットを見事に沈めて通算7アンダーで念願のツアー初優勝をもぎ取った。1打差の単独2位に優勝争いを演じた表純子。今季3勝目を狙った有村智恵は通算5アンダーまでスコアを伸ばしたものの、惜しくも3位タイに終わった。

 最終日を迎えた時点で首位から2打差以内に19人がひしめく大混戦。この日も最終ホールまで激しい優勝争いが繰り広げられた。昨年初めて同ツアーのシード権を獲得した笠だが、過去に2度最終日最終組を回り優勝争いを演じたものの勝利を逃していた。悲願の初優勝を狙ったこの日は出だし3ホールでバーディを2つ奪い首位グループを抜け出したかに思われたが、6番、12番でボギーを叩き、通算4アンダーまでスコアを落として一歩後退。その間に、同じく最終組を回った前日首位タイの表が通算6アンダーまでスコアを伸ばしていく。

 それでも試合前のインタビューで「上がり5ホールが大事」と語った笠は、その言葉通り終盤に追い上げをみせる。まずは13番パー4で表がパーに終ったのに対し、笠はバーディを奪って1打差に。その後、互いに1つずつスコアを伸ばして17番パー4へ。ここで試合が大きく動く。笠は第2打でピンそばにつけ、再び首位に並ぶチャンスをつかむ。だが、決めておきたいバーディパットを外し、この日初めて表情を崩す。それに対し、逃げ切りたい表は気が緩んだのかパーパットを外して痛恨のボギー。ここで両者が首位タイに並んだ。

 そして迎えた最終18番。笠はセカンドショットを残り5メートルのバーディチャンスにつける。表が先にパーでフィニッシュし、笠はバーディを奪えば初V。そのウィニングパットを気持ちでねじ込み何度もガッツポーズ。ギャラリーにピースサインを見せるなど初優勝の喜びを爆発させた。

 前週のCAT Ladiesに続く連勝がかかっていた有村は猛チャージが期待されたが最後までエンジンがかからず、前半、後半ともに2バーディ、1ボギーで2アンダー70。惜しくも優勝には届かず通算5アンダーで全美貞(韓)、金ナリ(韓)と並ぶ3位タイでフィニッシュした。

 その他、本年度プロテストに合格したばかりの豊永志帆が、出だし3ホールで4つスコアを伸ばすなど3アンダー69をマークし、2年連続賞金女王を目指すアン・ソンジュ(韓)らと並ぶ通算3アンダーの6位タイと好成績を残した。また、初日からトーナメントをリードしていた向山唯は2オーバー74と崩れ通算2アンダー10位タイ、前日46位タイまで後退した横峯さくらは2アンダー70で回り、金田久美子らと並んで通算1オーバーの25位タイで3日間の競技を終えている。

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