K.ナ、格上N.ワトニーを抑えツアー初V達成!
ツアー8年目にしてケビン・ナ(米)が嬉しい初優勝を飾った。
米男子ツアーのフォールシリーズ初戦、ジャスティン・ティンバーレイク・シュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープン(ネバダ州、TPCサマリン)は現地時間2日、最終ラウンドの競技を終了。2日目から首位を走るケビン・ナが6アンダー65をマークして通算23アンダーまでスコアを伸ばし、今季2勝のニック・ワトニー(米)に2打差をつけ逃げ切ってツアー初Vを達成した。
最終18番、2パットでも優勝という場面。1打目で寄せたケビン・ナは2メートル弱のウィニングパットを慎重に沈め悲願の優勝を決めると、両方の拳を天に突き上げ、「イエス!」と雄叫びをあげた。近寄るキャディが「ほら、言った通りだろう!」と祝福。8年間勝てそうで勝てなかった悔しさを晴らしたケビン・ナの表情には重荷を下ろした開放感と安堵感が溢れていた。
この日首位タイからスタートしたケビン・ナは序盤から快調にスコアを伸ばし一時は楽勝ムードが漂った。ところが13番でワトニーがバーディ、14番でケビン・ナがバンカーからパーセーブならずボギー。この時点で両者通算20アンダーで首位に並ぶ展開に。しかし、そこからケビン・ナが底力を発揮する。これまでなら追いつめられると攻めのゴルフが災いして自滅していたが、今回ばかりは15番から怒濤の3連続バーディで盛り返す。17番パー3では下りのロングパットを読み切ってバーディを決め、追いすがるワトニーに2打差をつけ先頭でゴールを駆け抜けた。
その他上位陣は、通算18アンダー3位タイにポール・ゴイドス(米)とトミー・ゲイニー(米)が入り、通算17アンダー5位タイにジョナサン・ヴェガス(ベネズエラ)、ティム・ヘロン(米)、カール・ペターソン(スウェーデン)らが入った。
フォールシリーズは来季のシード権(出場権)を視野に入れ賞金ランキング125位以内をかけたサバイバルレースだが、次週のシリーズ第2戦フライズ・ドットコム・オープン(6〜9日/カリフォルニア州、コードベールGC)には世界ランクトップ50圏外に去ったタイガー・ウッズ(米)が参戦する。
尚、今田竜二は予選で姿を消している。