W.シンプソン＆L.ドナルド、賞金王タイトルかけて直接対決！

　賞金王タイトルと来季の出場権をかけた運命の米男子ツアー最終戦の幕が切って落とされる。

　同ツアーのフォールシリーズ最終戦、チルドレンズ・ミラクル・ネットワーク・クラシックはフロリダ州のマグノリアGCとパームGCを舞台に現地時間20日に開幕。先週のマクグラドレー・クラシックで2位に入り賞金ランキング首位に躍り出たウェブ・シンプソン（米）と、36万3,029ドル差（約2,800万円）でこれを追い、史上初の欧米両ツアー同時賞金王タイトルを狙うルーク・ドナルド（米）が激突する。

　米男子ツアーのプレーオフシリーズ終了時点で賞金ランク首位だったドナルドは、ほぼ王座獲得を確信し、それ以降、米ツアーには出場していなかった。ところが伏兵シンプソンの思わぬ追撃を受けて逆転され、急遽今大会出場を決めている。「みんながなぜ、僕がここにいるかは知っているはずだ」と、史上初の偉業に向けてクールな中にも闘志をのぞかせた。

　シンプソンは、ドナルドが優勝するか2位タイにならなければ自動的にタイトル確定とあって、状況は圧倒的に有利。初日から2人が同じ組で激突するだけに、どんなドラマが見られるか、世界中が固唾を呑んで見守っている。

　王座争いとは別に、来季の出場権を得られる賞金ランキング125位を争うサバイバルレースも最後の舞台を迎える。現在ランキング124位のボビー・ゲイツ（米）と、同125位のジェームス・ドリスコル（米）も同じ組でプレー。お互いにけん制し合いつつ、まずは予選を突破して、下位選手に抜かれないことが何より大切だ。