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エースあり、イーグルあり、ムービングデー悲喜こもごも

2012/06/17 12:12
エースあり、イーグルあり、ムービングデー悲喜こもごも

 

 上位陣がスコアメイクに苦しむ中、実力者たちがじわりと順位を上げてきた。

 第112回全米オープン(カリフォルニア州、オリンピックC)は現地時間16日、第3ラウンドの競技を終了。首位タイからスタートしたデビッド・トムズ(米)がこの日だけで6つスコアを落として通算5オーバー18位タイに後退、タイガー・ウッズ(米)が5オーバー75を叩いて14位タイに急降下するなど、難コースに各選手とも手を焼いたが、タフになればなるほど経験豊富なベテランが優位になるようだ。

 たとえばこの日29位タイからスタートした世界ランク3位のリー・ウェストウッド(英)。最終ホールをバーディで締めくくり5バーディ、2ボギーの3アンダー67をマークし、通算2オーバーで4位タイに急浮上。悲願のメジャー初優勝を狙えるポジションをがっちりと確保した。

 また1994年と97年と、2度の全米オープンチャンピオンに輝いているアーニー・エルス(南ア)も、土壇場の17番パー5でセカンドショットをグリーン右の厄介なラフに打ち込みながら、そこから「ワンクッションでグリーンに乗れば御の字」と思って打った第3打がカップに吸い込まれチップインイーグル奪取に成功。前半「ショットがあちこちにばらついて」3ボギーが先行したが、17番のイーグルで2日連続の60台(2アンダー68)をマークし、ウェストウッドと同じく通算2オーバー4位タイで最終日を迎えることになった。

 また予選会から出場のジョン・ピーターソン(米)は、13番パー3で7番アイアンのティーショットが手前から転がりカップに吸い込まれ、起死回生のホールインワンを達成。2オーバー72と崩れたものの、通算3オーバー8位タイのV圏内に踏みとどまった。

 現在、通算1アンダーで首位タイに並ぶジム・フューリック(米)と、グラエム・マクドウェル(北アイルランド)が頭ひとつ抜け出した格好だが、コースがコースだけに最終日最終ホールまで予断を許さない展開が続くことになりそうだ。

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