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全英オープン タイガー、メジャー15勝目に意欲!

2012/07/19 10:54
全英オープン タイガー、メジャー15勝目に意欲!

 

 タイガー・ウッズ(米)が4年ぶり15勝目となるメジャータイトルと、世界ランクNo.1奪還に向けて第141回全英オープン(現地時間19〜22日/英国、ロイヤルリザム&セントアンズGC)に挑む。

 2001年以来、11回目の全英オープン開催となる同コースだが、全長が181ヤード長くなった上にパーが71から70に減っている。また、206個のバンカーが点在し、これを完全に避けることは至難の業。いかに入れてはいけないバンカーを避けるコースマネジメントができるかが勝負のカギとなる。

 メジャー14勝のタイガーだが、うち全英オープン優勝は3回。本人が「色々な違う天気が経験できて、何が起こるかわからない。だから面白くて一番好きなメジャーなんだ」というように、大会にかける思いは強い。

 最後にここで勝ったのはホイレーク(ロイヤルリバプールGC)で行われた2006年のこと。タイガーにゴルフを教えた最初のコーチであり、最後まで心の師だった父、アール氏の死後、初めてのメジャータイトル獲得に、号泣して当時のキャディ、スティーブ・ウィリアムス氏や、エリン夫人(当時)にすがりついた姿が印象的だ。

 その2人との関係もその後破綻し、さらにスランプを乗り越えて今年、タイガーは全英オープンに乗り込んできた。今季は米男子ツアーで3勝しており、これでメジャーで勝てば完全復活。「大好きなコースだけど、2001年にプレーした時と少し変わっているね。だからプレーの仕方は変わると思う。それに、2001年はすごく乾いて下が固かった。ウィンブルドン(テニスの全英オープン)を見ていてわかったんだけど、今年はすごくウェットな様子。だからコースはすごくやわらかい」と、コースコンディションもしっかり把握している。大好きな大会で、メジャー15勝目を飾る準備は万端だ。

 タイガーの完全復活を阻止し、クラレットジャグ(全英オープン優勝トロフィ)を狙う筆頭は、自国のナショナルオープンで初のメジャータイトルを、と意気込む世界ランクNo.1のルーク・ドナルド(英)と同3位のリー・ウェストウッド(英)だ。揃って実力は十分なのに、メジャータイトルとこれまで縁がないことから、今回は気負いしすぎずにリラックスすることを心がけている。また、昨季全米オープン王者のローリー・マキロイ(北アイルランド)、連覇を狙うダレン・クラーク(北アイルランド)、2010年全米オープン覇者グラエム・マクドウェル(北アイルランド)ら欧州勢の前評判が高い。

 これに対抗するのが、大会初優勝に挑むフィル・ミケルソン(米)や、ダスティン・ジョンソン(米)、ブッバ・ワトソン(米)らの米国勢と、大会2勝目を狙うアーニー・エルス(南ア)、ルイス・ウーストハウゼン(南ア)ら南ア勢。タイガー不調の間、次から次へと違うメジャー王者が誕生する状況の中、今大会は誰が制するのか。最後まで目が離せない戦いが繰り広げられる。

 日本勢は、石川遼、藤田寛之、谷口徹、小田孔明、高山忠洋、武藤俊憲、藤本佳則、市原弘大の8人が出場。日本人初のメジャータイトルに向けて無欲で挑む。

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