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タイガー、パット開眼で首位タイ発進!! R.マキロイは出遅れ…

2013/03/08 10:13
タイガー、パット開眼で首位タイ発進!! R.マキロイは出遅れ…
WGC-キャデラック選手権初日。パッティングの調子を取り戻したタイガーが9バーディを奪取。6アンダー66をマークして首位タイ発進を切った。(写真提供:AP/アフロ)

 

 世界ランキングトップ2が明暗を分けた。

 世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズ今季第2戦で、フロリダシリーズ第2戦でもあるWGC-キャデラック選手権は現地時間7日、同州のTPCブルーモンスター at ドラルを舞台に第1ラウンドの競技を終了。ローリー・マキロイ(北アイルランド)、タイガー・ウッズ(米)、ルーク・ドナルド(英)の世界ランク1位から3位までが予選ラウンドで一緒にプレーすることに注目が集まった今大会だが、初日はタイガーに軍配が上がった。タイガーは6アンダー66でプレー、5人並んだ首位タイの1人として大会を引っ張っている。

 パッティングの不調に長い間悩まされてきたタイガーだったが、今大会前に古くからの友人でもあるスティーブ・ストリッカー(米)からアドバイスを受けたそうだ。その時パターのシャフトの角度を指摘され、アドレスでのボールの位置を矯正。風の強い中、9つのバーディを奪ってみせた。

「彼(ストリッカー)のいうとおり何でもやってみようと思った。彼は史上最高のパッティングを持っている選手の一人。僕のストロークについてもよく知っているしね」とにやりと笑ったタイガー。18ホールを23パットでプレーしてみせた。「彼(ストリッカー)と契約しようかな。試合のない州は連れて行きたいよ」とジョークまで飛ばすほどご機嫌で、1月のファーマーズ・インシュランス・オープンに続く今季2勝目に向けて気合十分だ。

 一方のマキロイは、18ホール中パーオンしたのは11ホール、パー3以外の14ホールでフェアウェイをとらえたのはたったの3ホールという安定しないショットで悪戦苦闘した。「ちょっと苦労したね。でも進化の過程のひとつ。練習を続けているし、今はガマンの時」と言い切った。6つのボギーを叩きながら、1イーグル、3バーディを奪って何とか1オーバー73。出遅れながらも50位タイで何とか踏みとどまったのは世界ランクNo.1の意地か。

 前週のザ・ホンダ・クラシックではディフェンディング・チャンピオンでありながら、親知らず痛で棄権し非難を浴びた。今週も現地入りするなり反省を口にする羽目になっており、非難を吹き飛ばすには結果を出すしかない状況なのは十分に承知している。それだけに2日目以降も忍耐強いゴルフで何とか粘りたいところだ。

 タイガーと首位を並走しているのは、昨年のマスターズ王者ブッバ・ワトソン(米)、グラエム・マクドウェル(北アイルランド)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)、フレデリック・ヤコブソン(スウェーデン)の実力者たち。ストリッカー、フィル・ミケルソン(米)、ハンター・メイハン(米)、ピーター・ハンソン(スウェーデン)が1打差で追走しており、さらに1打遅れてキーガン・ブラッドリー(米)、ジャスティン・ローズ(英)、イアン・ポルター(英)らが10位タイと勝負は混戦模様となっている。

 その他の主な選手では、前週大会で初優勝したマイケル・トンプソン(米)と単独2位になったジェフ・オギルビー(豪)の2人や、リッキー・ファウラー(米)らが3アンダー69で16位タイ。タイガー、マキロイと共にプレーしたドナルド、ルイス・ウーストハウゼン(南ア)らが2アンダー70で24位タイ。WGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権優勝のマット・クーチャー(米)、ジム・フューリック(米)、アダム・スコット(豪)らがイーブンパー72で41位タイ、リー・ウェストウッド(英)、アーニー・エルス(南ア)らはマキロイと並ぶ50位タイと出遅れている。

 尚、藤田寛之が右わき腹痛で欠場したため、日本勢は出場していない。

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