藍、続伸も一歩後退で単独2位　有村セーフ　上原アウト

　前日コースレコードの『63』を叩き出し単独トップと絶好の滑り出しを切った宮里藍が、2日目も好調なゴルフでスコアを伸ばしたものの、順位的には一歩後退した。

　米女子ツアーの米本土初戦、RRドネリーLPGAファウンダーズカップ（アリゾナ州、ワイルドファイアGC）は現地時間15日、第2ラウンドの競技を終了。3週間前、タイで多重事故の被害に遭った宮里の復帰第1戦初日は、圧巻の9アンダー63をマークし世界に存在感をアピールしたが、2日目のこの日は8つのバーディを奪ったもののボギーも3つ叩き、5アンダー67でホールアウト。通算14アンダーで単独2位に順位を下げた。

　代わってトップに躍り出たのが、第2ラウンドで宮里のお株を奪うような快調なプレーを見せたリー・ジヨン（韓）。ノーボギーの8アンダー64で回り、通算15アンダーまでスコアを伸ばして宮里に1ストローク差をつけ単独首位に立った。

　またこの日は好スコアが続出。前日11位タイのステイシー・ルイス（米）が7つスコアを伸ばし、通算11アンダーとして単独3位にジャンプアップ。通算9アンダー4位タイにエイミー・ヤン（韓）、キャンディ・クン（台）、リンジー・ライト（豪）らが並んでいる。

　常日頃「自分に期待していないときの方が結果が良い」と語っている宮里にとって、初日のコースレコードはまさに無欲の賜物。むち打ち症と診断され、しばらく静養を余儀なくされただけに、今週は優勝うんぬんより再びゴルフが出来る喜びが先に立ち、成績は度外視で挑んでいる。だからこそ伸び伸びと自分のプレーが出来ているのだ。

　一歩後退したとはいえその差はわずかに『1』。昨年も2位タイに食い込んだ相性の良い大会で、明日からの決勝ラウンドは持てるすべてを出しきるつもりだ。

　一方、初日59位タイと出遅れていた有村智恵は、挽回を誓った2日目も1アンダー71の平凡なスコアに終わり通算2アンダー。ヤニ・ツェン（台）らと並びカットラインぎりぎりの60位タイで決勝ラウンド進出を決めた。

　しかし2アンダー70で回った上原彩子は通算1オーバーと初日のつまずきを取り返すことができず、94位タイで予選敗退が決まっている。