松山、日本勢初のメジャー制覇なるか　新BIG3もそれぞれの挑戦へ

　米男子ツアーの今季メジャー初戦、マスターズが現地時間7日にジョージア州のオーガスタ・ナショナルGCを舞台に開幕する。今年で第80回を迎えるゴルフの祭典に日本からは松山英樹が唯一出場し、日本人メジャー初制覇を狙う。

　日本のエースとして初の偉業達成を目指す松山は、24歳にして今年が5度目のマスターズ参戦。昨季大会では最終日に同日ベストの「66」をマークするなど、メジャー自己最高の5位タイに食い込んだ。今季は2月にツアー2勝目を挙げて自信もつかんでおり、今度こそは…という期待感は大きい。

　その松山にとって最大の壁となりそうなのが、世界ランキングトップ3を占める“新BIG3”だ。メジャー過去6戦中5戦はこのBIG3が戴冠。昨季大会では、ジョーダン・スピース（米）が大会記録となる『28』バーディを叩き出し、1997年のタイガー・ウッズ（米）に並ぶ最少ストローク（18アンダー）をマーク。完全優勝でメジャー初勝利を飾っている。

　ただ、連覇を見据えるスピースは1月の今季初優勝からやや停滞気味とあり、勢いでは出場過去2試合で連勝のジェイソン・デイ（豪）が勝る。腰痛など懸念材料もあるが、世界王者に返り咲いて迎える今大会でメジャー2連勝なるか注目だ。また、世界3位ローリー・マキロイ（北アイルランド）はキャリアグランドスラムへの2度目の挑戦。史上6人目の偉業に期待がかかる。

　松山と同じく、悲願のメジャー初制覇を目指すダスティン・ジョンソン（米）やリッキー・ファウラー（米）、ヘンリック・ステンソン（スウェーデン）も目が離せない存在。米ツアー公式サイトの優勝予想ではファウラーがトップに選出されたが、歴代覇者のバッバ・ワトソン（米）やアダム・スコット（豪）らも再びの栄冠へ黙ってはいないだろう。

　そのほか、大会3勝を誇るフィル・ミケルソン（米）も平均ストロークで現在トップ（69.170）につけるなど、白星こそないものの今季好調。ザック・ジョンソン（米）やチャール・シュワーツェル（南ア）らも大会2勝目へ虎視眈々だ。