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2016注目大会振り返り 〜ライダーカップ〜

更新日:2016/12/24 12:50
2016注目大会振り返り 〜ライダーカップ〜
8年ぶりにトロフィを奪還した米国チーム。(写真提供:Getty Images)

 

 2年に1度開催される欧米決戦「ライダーカップ」は、欧米の選手たちが国旗とプライドをかけてぶつかり合う、ゴルフツアーでの中でもギャラリーの熱狂度がトップレベルに高い大会の1つだ。今年行われた大会では、4連覇を目指す欧州チームと覇権奪回を目指す米国チームがまさに激闘を繰り広げた。

 特に米国チームは母国開催ともあって絶対に負けられない一戦と意気込んだ。チームの不協和音によって大敗した2014年大会の反省を生かし、トップ選手らによって構成された「タスクフォース」が立ち上がった。ここでは、キャプテンや選手の選考、そして試合での戦術について議論が交わされたという。

 そして、迎えた開幕初日の午前4試合を全勝とした米国チームは、午後こそ1勝3敗と負け越したが、2ポイントのリードで1日目を終える。さらに、2日目午前は1勝2敗1分けでリードが1ポイントと縮まったが、午後は3勝1敗として3ポイントのリードを奪い、最終日のシングルスマッチ12試合へと向かった。

 2012年大会では最終日に4ポイント差をひっくり返された苦い記憶を持つ米国チームだったが、今大会はマッチ1から激しい戦いに。パトリック・リード(米)とローリー・マキロイ(北アイルランド)による戦いは、バーディの応酬となったが16番までに2アップとしたリードが制した。

 そして、それを上回る激闘となったのがフィル・ミケルソン(米)とセルヒオ・ガルシア(スペイン)による戦いだった。両者合わせて19バーディと打ち合いになったマッチは、36歳のスペイン人はノーボギー、一方ミケルソンは10ものバーディを記録。最終ホールでもバーディを奪い合った2人は互いに5つのホールを制し、0.5ポイントずつを分け合った。

 最終的にシングルスマッチは、米国チームが7勝4敗1分けとし、トータル17.0ポイント対11.0ポイントと圧勝で8年ぶりとなるカップ奪還に成功。思わぬ差がついた結果となったが、その興奮度は早くも2018年の大会が待ち遠しくなる3日間だった。

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