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注目選手振り返り 〜ジョーダン・スピース〜

2016/12/26 11:36
注目選手振り返り 〜ジョーダン・スピース〜
復活の糸口は「アイアンの向上」と語るJ.スピース。(写真提供:Getty Images)

 

 2015年にメジャー2連勝を含むシーズン5勝をマークし、米ツアーの年間王者のタイトルも獲得したジョーダン・スピース(米)。ツアーにおける世代交代の旗手の快進撃は2016年も続くと思われたが、思わぬ落とし穴が待っていた。

 2016年の初戦のヒュンダイ・トーナメント・オブ・チャンピオンズでは、予選ラウンドで66-64をマークして、独走態勢を築いたスピースは決勝ラウンドでも順調にスコアを伸ばし、通算30アンダーで優勝。同ツアーで通算30アンダー以下(パー72)を記録したのは2003年のアーニー・エルス(南ア)に次ぐ史上2人目の快挙となった。

 そして、メジャー初戦のマスターズ。ディフェンディング・チャンピオンとして迎えたスピースは、3日目までに1打差の首位に立つと、最終日のフロントナインでは4連続バーディを奪うなどチャージをかけてリードを5ストロークに広げる。史上4人目となる連覇は決定的かと思われたが、10番からのアーメンコーナーで大失速。10番、11番を連続ボギーとすると、12番パー3では2度の池ポチャでまさかの「7」。神への祈りは届かず、ダニー・ウィレット(英)に逆転を許し2位タイに終わった。

 その後は、地元テキサスで行われた5月のディーン&デルーカ招待で年間2勝目をマーク、さらにWGC-ブリヂストン招待でも3位タイに入るなど、シーズンを通してトップ10入りは8回を記録したがメジャーでは優勝争いに絡むことはできず。フェデックスカップ・ポイントランキングでは9位に終わった。

 2017年に向けての目標を「スコアリングアイアンの向上」と話すスピース。スタッツを見ると、ストロークス・ゲインド・アプローチ・ザ・グリーンで14-15シーズンは11位だったのに対して、昨季は87位までに転落した。同じくストロークス・ゲインドのパッティングではツアー2位など好調をキープしているだけに、昨年のような快進撃を見せるためには、再びアイアンの復調が必要となる。

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