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4年ぶりに日本人賞金女王が誕生 鈴木愛を振り返り

2017/12/29 13:05
4年ぶりに日本人賞金女王が誕生 鈴木愛を振り返り
2年連続賞金女王に向け鈴木愛は進む。

 

 今季2勝を挙げた鈴木愛は、29試合に出場して予選落ちは2回のみ、トップ10入りは16回と上田桃子と並びトップの数字を残した。そして、賞金ランキング1位、メルセデス・ランキング1位に輝くなど最高の1年を過ごした新女王の2017年を振り返る。

 18位タイで開幕戦を終えた鈴木は、3戦目で8位タイ、5戦目から4連続トップ10フィニッシュを決める。そして、5月のほけんの窓口レディースで優勝。3打差リードで最終日をスタートした鈴木は、トータル4バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの「72」とスコアを伸ばせなかったが、前日までのアドバンテージを活かして、逃げ切りで今季1勝目を手にした。

 2勝目は約1カ月後のアース・モンダミンカップ。最終日は鈴木と1打差単独2位から出た三ヶ島かなの一騎打ちに。最終ホールまで戦いはもつれ、先に三ヶ島がバーディを決め鈴木に並ぶ。プレーオフ突入かと思われたが、鈴木も負けじとバーディパットをねじ込み、気迫で勝利をもぎ取った。

 その後も安定したプレーを続け、賞金を稼ぐ。そして、マネークイーン争いは最終戦のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップへ。候補は鈴木、キム・ハヌル(韓)、イ・ミニョン(韓)、申ジエ(韓)の4人にほぼ絞られていたが、鈴木以外の選手は優勝が絶対条件。結果、テレサ・ルー(台)がラストゲームを制したため、鈴木が2013年の森田理香子以来4年ぶりに日本人として賞金女王の称号を手にした。

 好成績を残せた要因はパッティングにある。平均パット数が1.7582(2位)、それに伴いパーセーブ率も前年86.36%から87.47%(4位)に向上。2年連続賞金女王に向けて突き進む鈴木の活躍に来季も注目だ。

(写真提供:Getty Images)

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