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注目選手振り返り 〜石川遼〜 Part1

2016/12/21 11:23
注目選手振り返り 〜石川遼〜 Part1
2016年前半、腰のケガにより長期離脱を余儀なくされた石川。(写真提供:Getty Images)

 

 昨季、米ツアー3年目のシーズンを迎えた石川遼。2015年は土壇場でシードを確保するなど、苦しい戦いを強いられたが、国内ツアーではメジャー初Vを含む2勝。米国での戦いにも期待を持たせる1年だったが、待ち受けていたのはさらに苦しい1年だった。

 ハワイで行われた「ソニー・オープン・イン・ハワイ」で2016年の戦いをスタートさせた石川。過去に2度出場し、いずれも予選落ちを喫していたが、初日に「67」をマークすると、2日目もなんとかカットラインを上回り予選突破。3日目にセカンドカット(84位タイ)にかかりはしたものの、まずまずの滑り出しを見せた。

 しかし、ここから石川に苦難が襲う。続く「ファーマーズ・インシュランス・オープン」で予選落ち。2月の「ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン」では日没サスペンデッドとなった初日に14ホールをプレーして、トップと3打差の暫定11位タイにつけるも、2日目のプレー前に腰に痛みを感じて思うようなプレーができずに第2ラウンドを「77」とし、結果的に決勝ラウンド進出はならなかった。

 次戦の「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」にも出場予定だったが、開幕前日の水曜日に欠場を発表。公式サイトでは「しっかり体を治してフルスイングしても大丈夫になったらまた試合に出場します」と語ったが、腰椎椎間板症と診断され、復帰までに約半年を要することとなる。

 同じく米ツアーを主戦場とする松山英樹が米ツアー2勝目をマークする中で、日本に帰国し治療に専念した石川だったが、3月にはかねてより交際していた一般女性との入籍を発表。さらに、4月に国内開幕を迎えた国内ツアーでは、ラウンドレポーターや解説も務めた。そして7月の国内メジャー第2戦「日本プロゴルフ選手権 日清カップヌードル杯」で待望の復帰を果たす。まだまだ万全とは言えない状態のなかで、77-79で予選落ちとなったが、ようやく復活への第一歩を踏み出した瞬間でもあった。

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