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注目選手振り返り 〜松山英樹〜 Part2

2017/01/01 13:35
注目選手振り返り 〜松山英樹〜 Part2
アジア人初のWGC制覇を成し遂げた松山。(写真提供:Getty Images)

 

 昨年の全米プロゴルフ選手権では4位タイに入り、シーズン中盤で一時は調子を落としながらも終盤に向けて上向きとなっていった松山英樹。秋シーズンには、その真骨頂が現れる結果となった。

 10月には国内ツアーの公式戦「日本オープンゴルフ選手権」に出場。予選ラウンドはベイツアー13勝を誇るアダム・スコット(豪)と石川遼とのペアリングが実現し、会場となった埼玉県の狭山ゴルフ・クラブには大勢のギャラリーが詰めかけた。すると、松山は8位タイで迎えた3日目に「65」とチャージをかけて単独トップに立つと、最終日も「69」とリードを守りきって優勝を果たす。

 米ツアー開幕2戦目のCIMBクラシックでは、優勝したジャスティン・トーマス(米)と3打差ながらも単独2位となり、世界ランキングは自身初となる10位に。そして、世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズのWGC-HSBCチャンピオンズ。初日に10バーディをマークして3位タイにつけると、2日目は圧巻の「65」で単独首位に浮上する。すると、3ストロークリードで迎えた最終日も安定したプレーで後続に追随を許さず。7打差でアジア人初となるWGC制覇を成し遂げた。

 さらにこの勢いは止まることなく、国内ツアー出場2戦目となった「三井住友VISA太平洋マスターズ」では初日から首位に立つと、再び後続に7打差をつけて完全優勝。さらに通算23アンダーをマークして、大会記録も塗り替えた。締めくくりはツアー公式外ながらも世界のトップ18選手のみが出場する「ヒーロー・ワールド・チャレンジ」。首位タイ出迎えた3日目に「65」と猛チャージを見せて7打差の単独首位に立つと、最終日は「73」と苦しみながらも大きなアドバンテージを守りきり優勝となった。

 出場5試合で4勝はゴルフ界に大きな衝撃を与えた。2016年はメジャー4大会すべてでメジャー初優勝者が出たが、早くも来季のメジャー初優勝者の候補の筆頭に松山は挙げられている。さらに、まだ新シーズンは始まったばかりではあるがフェデックスカップ・ポイントランキングでは首位に立っており、1年を通した活躍の先には日本人初の年間王者という快挙も待ち構えている。2017年初戦は、ハワイでのトーナメント・オブ・チャンピオンズ(1月5日&〜8日/ハワイ州プランテーションC at カパルア)となる予定だが、昨年のチャンピオンのみが集まるエリート大会で松山がどのようなプレーを見せるのか、世界中のゴルフファンが注目をしている。

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