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2010年度ジャパンゴルフツアー表彰式 最優秀選手賞は藤田

2010/12/06 18:59
2010年度ジャパンゴルフツアー表彰式 最優秀選手賞は藤田
写真左から、賞金王の金、年間MVPの藤田、4冠の石川。(写真撮影:ISM)

 

 昨日のツアー最終戦、ゴルフ日本シリーズJTカップの熱戦冷めやらぬ6日、都内ホテルで選手、関係者、ファンを集め「2010年度ジャパンゴルフツアー表彰式」が行われた。

 日本シリーズJTカップでメジャー初Vを飾ったばかりの藤田寛之は「最優秀選手賞」を受賞。同大会5位タイに入り、見事韓国人初となる賞金王に輝いた金庚泰(キム・キョンテ)は「賞金ランキング賞」「平均ストローク賞」「パーキープ率賞」「パーオン率賞」の4部門での受賞。また、平均ストロークや平均パットなど9部門の順位をポイント化し総計した「Unisys ポイントランキング賞」は石川遼が2年連続で獲得し、他「バーディ率賞」、ファンの投票により決まる「Most Impressive Player」、5月の中日クラウンズ最終日に『58』をマークした記録に対して「特別賞」が与えられた。

 41歳・MVPの藤田は「(受賞は)光栄だが、今年の日本ツアーを引っ張ったのは最優秀選手の自分ではない。それでも石川選手、池田勇太選手、薗田峻輔選手など若手が元気にやっている中、自分たちオーバー40も頑張った。同じ年代の方から自分のプレーで『勇気づけられた』『明日から頑張れる』などの言葉をもらえるようになった。1年でも長くツアーに居て、影響を与えられる選手でありたい」と喜びを口にした。尚、この勝利で最新世界ランキングも49位まで浮上。来年のマスターズ出場権が与えられる同50位以内に留まる可能性が高まった。

 一方、石川、池田と最後まで賞金王争いを繰り広げた金は初の賞金王に「今年は最高の1年だった。3人で賞金王争いをしたことでレベルアップできた。昨オフはトレーニングの量が少なく、後半戦は疲れが出ていた。今オフは最初から賞金王を目標にしトレーニングを積んでいきたい」と時折通訳に聞きながら、精一杯の日本語で話していた。

 また惜しくも2年連続賞金王を逃した石川は各賞の受賞について「バーディ率賞が一番うれしい」と1ラウンド平均4.32個のバーディを取れたことに納得の表情。金に関しては「中盤から終盤戦までキョンテとプレーすることが多く、その中で『うらやましい』と思った。波がなく、すべてにおいて高いレベルで戦っている」と絶賛。「オフは安堵感を持たず日本シリーズ2日目以降につかめたいい感覚をものにしていきたい」と早くも来季を見据えていた。来季国内ツアー開幕前のスケジュールはほぼ今年と変わらず、米ツアーなどにも積極的に参戦していくようだ。同じく日本シリーズJTカップ最終日後半の失速で賞金王に手が届かなかった池田は、それでも2年連続でのシーズン4勝という記録に「来年も『4勝』と言いたいところだが、どれだけ難しいかは自分が一番よくわかっている。まずは1勝という目標で、積み重ねていきたい。4勝した自分は褒めてあげたい」と、万感の思いで語っていた。

 ゴルフという競技ならではの特性を生かし、若手とベテランがプレーで魅了するレベルの高い戦いが多く見られた今季国内男子ツアー。来季もさまざまな年代の個性ある選手たちの競演で、ファンを魅了して欲しい。

【各賞受賞者】

最優秀選手賞/藤田寛之
最優秀新人賞 島田トロフィ/薗田峻輔
賞金ランキング賞/金庚泰
チャレンジ賞金ランキング賞/D.チャンド
Unisys ポイントランキング賞/石川遼
平均ストローク賞/金庚泰
平均パット賞/池田勇太
パーキープ率賞/金庚泰
パーオン率賞/金庚泰
バーディ率賞/石川遼
イーグル率賞/朴星俊
ドライビングディスタンス賞/額賀辰徳
フェアウェイキープ率賞/井戸木鴻樹
サンドセーブ率賞/河野晃一郎
トータルドライビング賞/松村道央
ゴルフ記者賞/池田勇太
Most Impressive Player/石川遼
特別賞/杉原輝雄、尾崎将司、池田勇太、石川遼

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