バスケで苦杯も…　B.ワトソン、本職で好調キープ

　カリフォニア州のリビエラCCで開催されている米男子ツアーのジェネシス・オープンに出場しているバッバ・ワトソンは第3ラウンドで6アンダー65をマークして、2位に1打差の単独首位に立っている。

　ワトソンは前日の競技終了後、NBAオールスターの一環として行われたセレブリティーマッチに直行。ジェイミー・フォックスやジャスティン・ビーバーら著名人が参加するイベントに大会期間中ながら出場した同選手のプレーが話題になっている。

　チーム・クリッパーズの一員として15分間プレーしたワトソンは、ロングパスを受けた後、一瞬躊躇い、ミドルレンジでのシュートを打つかに思われたが、妻で元WNBA選手のアンジーさんから試合前に受けていたアドバイスに反してインサイドプレーを仕掛ける。しかし。元NBA選手のトレイシー・マグレディ氏の完璧なブロックに遭い、得点ならず。結果的にフリースローから2ポイントを挙げ、チームの勝利に貢献した。

　このプレーはプロゴルファーやファンから多くの反響を呼び、3日目の競技終了後の会見ではゴルフよりもバスケの話題が中心に。そして、シュートブロックのことを尋ねられたワトソンは「まあ、彼はキャリアで800ブロックに届いていなかったから、1つ数字を伸ばした上げただけだ」とジョーク。

　続けて「まさかと思ったよ。彼は現役を退いてしばらくたっているから、ポイントを奪えると思っていたから驚いている」と少しの悔しさもにじませている。

　しかし、普段は緑の芝生の上でプレーするワトソンにとっては最高の経験となり、この日の猛チャージにつながったに違いない。

　完璧なブロックを受けたことに「傷ついてはいない」と強がるワトソンは、本職のゴルフで2016年以来の優勝に輝くことができるのだろうか。

（写真提供：Getty Images）