英国勢対決はI.ポルターに軍配！

　英国勢同士の対決となった決勝マッチ。イアン・ポルター（英）が相手に付け入る隙を与えず、2年連続決勝戦出場のポール・ケイシー（英）を破り、米男子ツアー初の栄冠に輝いた。

　WGCシリーズ今季初戦、アクセンチュア・マッチプレー選手権はアリゾナ州ザ・リッツ-カールトンGCを舞台に現地時間21日、36ホールマッチの決勝戦を終了。ポルターが34ホール目でおよそ3メートルのパーパットを沈めた瞬間、4アンド2で勝利が確定した。今大会でアメリカ勢以外のインターナショナルプレイヤー同士が決勝戦で激突したのは史上3度目。ポルターは英国勢初のWGCタイトルホルダーとなった。

　前日のうちにファイナル進出を決めていたポルターに対し、ケイシーはカミロ・ビジェガス（コロンビア）との準決勝が最終日にもつれ込む異例の事態に直面。しかし朝イチで臨んだ準決勝24ホール目では、相手のティーショットのミスで1アップ。ケイシーが2年連続で決勝戦にコマを進めた。

　そして迎えたポルターとの決戦。出だし直後の2番パー5でまずはケイシーがイーグルを奪って1アップ。しかし続く3番ですかさずポルターがバーディを奪い返してオールスクエアに。そこからは完全にポルターのペース。7番、8番を連取すると14番までに4アップ。中盤ケイシーが盛り返すも、33 ホール目となった1オン可能な15番でポルターがアプローチをピンそば約60センチに寄せバーディを奪ったのに対し、ケイシーは4メートルのバーディトライがカップに蹴られ、ポルターがそのホールを獲って3アップ。ドーミーホールとなった16番パー3で、ティーショットをきっちりグリーンに乗せたポルターに対し、ケイシーはバンカーに捕まり寄せワンならず万事休す。ポルターにアメリカ初勝利が転がり込んだ。これでポルターは世界ランク11位から5位へ浮上した。

「とても不思議な気分。今日はなぜかとても落ち着いて静かな心でボールに向き合うことが出来た。遂にアメリカで勝てた、というのが何より嬉しい」と初優勝の喜びを語ったポルター。敗れたケイシーは「言葉がない。ポルターが素晴らしいプレーをしたということ。完璧なショットを決めてパットを入れまくる。で、終始こちらにプレッシャーをかけてきた。完敗です」と2年連続準優勝に肩を落とした。

　一方、ビジェガスとセルヒオ・ガルシア（スペイン）の対戦となった3位決定戦は、ビジェガスが5アンド4で圧勝している。