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V絶望のタイガー、メジャー初戦マスターズに照準

2011/01/30 10:44
V絶望のタイガー、メジャー初戦マスターズに照準

 

 現地時間29日に行われた米男子ツアーのファーマーズ・インシュランス・オープン(カリフォルニア州、トリーパインズGC サウスC)第3ラウンド。12位タイからスタートしたタイガー・ウッズ(米)は序盤からボギーを連発する苦しい立ち上がりで2バーディ、4ボギーの2オーバー74。2008年全米オープンで優勝を飾るなど通算7勝を挙げている得意のトリーパインズGCで、過去46ラウンド中2度目のオーバーパーを叩いてしまい、通算4アンダー24位タイに後退した。

 通算12アンダーで首位に並ぶフィル・ミケルソン(米)とビル・ハース(米)に8打差をつけられ、最終日での逆転Vもほぼ絶望的な状況。「今日は全く自分のスイングができなかった。終盤の16番でわずかにヒントをつかんだけど、巻き返すには遅すぎた」と表情を曇らせる。本人の言葉通り、フェアウェイをとらえた17番パー4では精度の高いセカンドショットをピンそばにつけるもパットを決めきれずパー。最終18番パー5はティーショットが左のラフにつかまり2オンならず。バーディパットもカップをわずかにそれた。

「スイング改造中はこういう日があっても仕方ない」と、現在の試練がさらなる高みを目指すための“プロセス”であることを強調したタイガー。「これが3度目のスイング改造。1度目は97年から99年まで2年近く時間がかかった。でも毎回トンネルの先に必ず明るい未来が開けているものだ」と今後の展望を語っている。

 外野では「もうタイガーはメジャーに勝てないのでは?」という声も聞こえてくる。そのことは本人も十分承知しており「今までにもそういうことは何度も話題にされた。自分は自分のやるべきことをやるだけ。 ピーク? オーガスタにもっていきたい。そこでピークパフォーマンスができればいい」とメジャー初戦のマスターズに照準を合わす。「毎年、シーズンの中で4回(メジャー時に)ピークを設定している。その中で14回ピーク設定(メジャー優勝)に成功した」というタイガーの次なる野望は、今年のグリーンジャケット獲得ということになる。

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