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タイガー“激動”の3日目終え首位に1打差!

2011/02/13 09:53
タイガー“激動”の3日目終え首位に1打差!
最終18番でバーディを奪いガッツポーズを見せるタイガー。 (写真提供:AP/アフロ)

 

 タイガー・ウッズ(米)に約15か月ぶりとなる優勝のチャンスが広がった。

 欧州ツアーの中東シリーズ最終戦、オメガ・ドバイ・デザート・クラシック(UAE、エミレーツGC)は現地時間12日に第3ラウンドの競技を終了。強風が吹き荒れる難コンディションに上位陣がスコアを崩す中、5位タイからスタートしたタイガーがイーブンパー72にスコアをまとめ、通算7アンダーとして首位グループに1打差の4位タイへ浮上。いよいよ復活Vへのカウントダウンが始まった。

 スコアだけを見ればイーブンパーだが、この日の内容はまさに“波瀾万丈”。出だしの1番、2番でティーショットを曲げ連続ボギーとしたタイガーは、3番でバーディを取り返すも8番ボギー、9番ではセカンドが池につかまり痛恨のダブルボギーを叩いてしまう。フロントナインを終えて4オーバーの大ピンチ。優勝戦線から完全に脱落したかに思われた。ところが、ハーフターン直後の10番パー5でグリーン脇から10メートル以上の距離をねじ込むチップインイーグルを奪い息を吹き返すと、バックナインは1イーグル、3バーディ、1ボギーの猛攻でイーブンパーまでスコアを戻し、最終日を前にして優勝圏内のポジションを確保した。

 ホールアウト後には「4オーバーからカムバックして優勝を狙える位置に踏みとどまることができた。そんな自分を誇りに思うよ」と胸を張ったタイガー。この大会では2006年、2008年と過去2度優勝を飾っており相性は良い。コンディションが難しくなればなるほど実力を発揮するタイプなだけに「明日もこういう風が吹けばきっと面白い展開になるだろう」と、2009年11月の豪州ツアーJBWereマスターズ以来となる優勝に意欲を見せている。

 今大会の予選ラウンドでは世界ランクトップ3の直接対決が実現し話題になったが、3日目を終え世界ランクNo.3のタイガーが4位タイ、現No.1のリー・ウェストウッド(英)が通算5アンダー13位タイ、そして今週2位以内に入ればNo.1浮上の可能性もあるマーティン・カイマー(独)は通算イーブンパー47位タイに低迷中。最終日残り18ホール、優勝争いだけでなく“ビッグ3”の動向からも目が離せない。

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