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プレーオフの激戦制す! 不動が地元V

2011/04/17 17:41
プレーオフの激戦制す! 不動が地元V

 

 国内女子ツアーの西陣レディスクラシック(熊本・熊本空港カントリークラブ)が17日、最終ラウンドの競技を終了。2日目に首位に躍り出た不動裕理が、イ・ジウ(韓)、馬場ゆかりと5アンダーで並んだプレーオフを制し、今季国内ツアーで日本人初優勝で、自身ツアー49勝目を勝ち取った。3位タイからスタートした諸見里しのぶはイーブンパー72の通算4アンダーで4位タイ。また、今大会の開催地である熊本出身の有村智恵は、1オーバー73の通算3アンダーで7位タイに終わっている。

 不動はこれまで国内ツアーで48もの勝利を積み重ねてきたが、近年は宮里藍ら若い力の台頭により影が薄れつつあった。それでも磨き上げた技に陰りはなし。昨季は2勝を挙げ、今季も開幕戦ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントで10位タイに入るなど存在感は示し続けてきた。

 大会最終ラウンドのこの日、前半を終えた段階で不動は3バーディ、2ボギーで1つスコアを伸ばす。しかしバックナインに入るとまず出だしの11番でダブルボギーを叩くと、直後の12番でバーディを奪い返すも14番でボギー。もたついている間に後続にじわりと詰め寄られ、終盤はイ・ジウ、李知姫(韓)、諸見里、有村らが2打差にひしめく大混戦に突入する。

 その後、有村がスコアを伸ばせず、李知姫が14番で、諸見里が17番でボギーを叩きスコアを落として優勝戦線から脱落すると、18ホールを不動、馬場、イ・ジウが5アンダーのままホールアウト。そして迎えたプレーオフ1ホール目で、不動がただ一人バーディを奪い地元熊本での優勝を決めた。

 不動は最終日のラウンド前「結果は関係ない。開催されてよかったなと思ってもらえるように頑張りたい」と自然体で地元のファンに喜んでもらえるプレーを心がけていた。それが終盤の力みのないゴルフにつながったのかもしれない。“心をひとつに”と銘打たれた今大会、激戦を制した不動はラウンド後、ゴルフの大切さが分かったと語り地元のファンに向けはにかむような笑顔を見せた。

 なお、昨季賞金女王のアン・ソンジュ(韓)は上がり6ホールで4バーディを奪うなど意地をみせ、2アンダー70の通算4アンダーで4位タイ。また一昨年の賞金女王である横峯さくらは3オーバー75と崩れ、通算3オーバー25位タイで大会を終えている。

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