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L.ドナルド、トップ死守も背後に迫るJ.フューリックの影

2011/04/24 12:49
L.ドナルド、トップ死守も背後に迫るJ.フューリックの影

 

 勝てば世界ランク1位に浮上するルーク・ドナルド(英)が苦しみながら単独トップの座を守り切った。

 米男子ツアーのザ・ヘリテイジ(サウスカロライナ州、ハーバータウンGL)は現地時間23日、第3ラウンドの競技を終了。2番ホールでダブルボギーを叩き一時首位の座を明け渡したドナルドだが、その後持ち直し1アンダー70にスコアをまとめ通算11アンダー。最終ホールをボギーで終えたディフェンディング・チャンピオンのジム・フューリック(米)に1打差をつけ単独首位で最終日を迎えることとなった。

 混戦に拍車をかけたのは自らのミスだった。2番パー5のセカンドショット。珍しく大きく左に曲げたドナルドの打球は白杭の向こう、OBゾーンへと消えた。そのホールをダブルボギーの『7』とした時点でフューリックら3人がドナルドを逆転して首位に並び、リーダーボードはまさに“渋滞状態”。しかしドナルドは5番、7番、9番でバーディを奪い返して振り出しのスコア(通算10アンダー)に戻すと、その後我慢のゴルフが続いたが16番のセカンドショットをピンそば1メートル強に寄せて値千金のバーディを奪い先頭のまま54ホールを通過した。

 アジアンツアー(マレーシア)で目下後続に5打差をつけ首位を快走しているリー・ウェストウッド(英)がこのまま逃げ切り、ドナルドが優勝を逃せば世界ランク1位に浮上するのはウェストウッド。だが仮にウェストウッドが勝ってもドナルドが今大会を制すればNo.1の座はドナルドのものになる。

 2人はツイッターを通じ「ナイスプレーだったな」(ウェストウッド)「そっちこそナイスプレー。キャディにビールをおごってクールダウンしてもらってね」(ドナルド)などとお互いの健闘を讃え、エールを贈り合っている。ドナルドの背後にはハーバータウンGLとの相性抜群のフューリックが迫っている。しかし今季WGCーアクセンチュア・マッチプレー選手権で優勝、マスターズでもトップ5に入っているドナルドが掴んだ自信は大きい。残り18ホール、彼がやるべきことは自分のゴルフに徹することだけだ。

 その他上位は通算9アンダー3位タイにブレンドン・デ・ヨング(ジンバブエ)、スコット・バープランク(米)が続き、通算8アンダー5位タイにリッキー・バーンズ(米)、トミー・ゲイニー(米)、ジェイソン・デイ(豪)がつけている。

 なお、2試合連続予選通過の今田竜二は4バーディ、2ボギーの2アンダー69と3日目にして初の60台をマーク。通算3アンダーは21ランクアップの36位タイまで順位を上げた。

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