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タイガー、J.ニクラウス……セベの死に哀悼の声続々

2011/05/08 12:47
タイガー、J.ニクラウス……セベの死に哀悼の声続々

 

 セベ・バレステロス(スペイン)危篤の一報が伝えられてから1日もたたないうちに、スペインが生んだゴルフ界最大のカリスマは現地7日午前2時10分、スペイン北部の自宅で静かに息を引き取った。「人生でもっともタフなチャレンジになりそうだな」と本人が語った脳腫瘍との戦いは3年弱でその幕を閉じた。享年54歳。

 メジャー5勝、世界で80勝以上を挙げたバレステロス。だが彼の功績はその数字以上の輝きを放っている。

「セベ(・バレステロス)は地球上のあらゆるものの中の最高のショーだった」と讃えたのはサーの称号を持つニック・ファルド(英)。タイガー・ウッズ(米)はツイッターで「セベはゴルフ史上もっとも才能に溢れ、もっともエキサイティングなプレイヤーでした。彼の創造力と想像性豊かな発想はゴルフの観念を超えるほどのもの。彼の死はあまりにも早過ぎます」と巨星の死を悼んだ。

 またジャック・二クラウス(米)は「今日、ゴルフ界は偉大なチャンピオンと素晴らしい友を失った。我々にとって最高のエンターティナーであり、ゴルフ界の伝道師ともいえる人物を失ったのだ。彼が持っていたゴルフの美学は、私が知る誰より勝るものだった」と最上級の賛辞を贈っている。

 ただ強いだけではない。バレステロスはゴルフを異次元のエンターテイメントに押し上げた人物でもある。あるときは駐車場からスーパーショットを放ちバーディを演出してメジャーに勝ち、またあるときは絶体絶命の林の中からミラクルショットを繰り出し勝利を射止めてきた。かつてゲーリー・プレーヤー(南ア)がこう言ったことがある。「彼にはトラブルがつきものだった。でもセベにとってトラブルという言葉自体が存在しないんだ」

 ゴルフ界にとって唯一無二の存在だったバレステロス。彼はまた親日家の一面もあった。白いご飯にしょう油をかけて食べるのが好きだった“セベ”。心から冥福を祈りたい。

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