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崔、プレーオフでD.トムズ下し第5のメジャー制覇!

2011/05/16 11:14
崔、プレーオフでD.トムズ下し第5のメジャー制覇!
崔京周がプレーオフを制し、3年ぶりとなるツアー通算8勝目を挙げた。(写真提供:AP/アフロ)

 

 不惑の40歳を迎えた崔京周(韓)が息詰まるようなデッドヒートを制し韓国勢初の“準メジャー”チャンピオンに輝いた。

 米男子ツアー“第5のメジャー”ザ・プレーヤーズ選手権(フロリダ州、TPCソーグラス)は現地時間15日、日没サスペンデッドとなった第3ラウンドの続きと最終ラウンドの競技を行い、最終的に通算13アンダーまでスコアを伸ばした崔とデビッド・トムズ(米)2人によるプレーオフにもつれ込んだ。

 戦いの舞台はTPCソーグラス名物、池に囲まれたアイランドグリーンの17番パー3。サドンデス1ホール目でティーショットをグリーン奥につけた崔が慎重に2パットで沈めてパーに収めたのに対し、崔よりピンに近いバーディチャンスにつけながら、トムズはまさかの3パットを叩いてボギー。最後まで獅子のごとく勇敢なプレーでギャラリーを魅了した崔が2008年のソニー・オープン・イン・ハワイ以来、3年ぶりとなるツアー通算8勝目を勝ち取った。

 それにしても終盤の接戦は見応えがあった。首位を走っていたトムズが勝負どころの16番パー5でセカンドショットを池に入れてボギーを叩き、そのホールをパーとした崔が通算12アンダーでトムズと並びトップタイへ。すると続く17番パー3で池を恐れず果敢にピンを狙った崔がスーパーショットを披露し、ピンにピタリとつけてバーディチャンス。トムズも負けじと池のぎりぎりを狙ったがバーディならずパー。緩やかなスライスラインを読み切った崔がバーディを奪って1打リード。コース最難関の18番を残すだけとなり勝負あったかに思われた。

 しかしそこでトムズが意地を見せる。「自分の全盛期を覚えていない子供たちに強い父親の姿を見せたい」という思いをのせた5メートルのバーディパットがカップに吸い込まれ、最後の最後で崔に並び返してプレーオフ進出を決めた。だが肝心のプレーオフでは1メートル弱の短いパットを外し5年ぶりの優勝はお預けとなった。

 その他上位陣は、通算11アンダーとしたポール・ゴイドス(米)が単独3位。初日からトーナメントを盛り上げたルーク・ドナルド(英)とニック・ワトニー(米)が通算10アンダー4位タイに食い込んだ。

 一方、世界ランク2位のマーティン・カイマー(独)は通算7アンダー19位タイ、フィル・ミケルソン(米)は通算5アンダー33位タイに終わった。第3ラウンド終了時点にトップに立っていたグラエム・マクドウェル(北アイルランド)は最終ラウンドの後半崩れ7オーバー79の大叩きでミケルソンらと同じ33位タイで4日間の競技を終えている。

 尚、タイガー・ウッズ(米)は初日の9ホールをプレーして左ひざ痛のため棄権。今田竜二は決勝ラウンド進出を逃している。

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