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P.ミケルソン、リラックスして全米オープンへ!

2011/06/16 11:18
P.ミケルソン、リラックスして全米オープンへ!

 

 フィル・ミケルソン(米)が、悲願の全米オープンタイトルに向けて全力で挑む。

 現地時間16日開幕の米男子ツアー、第111回全米オープン(メリーランド州、コングレッショナルCC)は、本命の一人、タイガー・ウッズ(米)の欠場により混戦が予想される。そんな中でやはり優勝候補筆頭に挙げられるのはミケルソンだ。

 マスターズ3勝、全米プロゴルフ選手権1勝の実績を持つミケルソンだが、実は一番優勝争いの経験が多いのはこの全米オープンだ。故ペイン・スチュワート(米)に敗れた99年を始め、02年、04年、06年、09年と2位が5回もある。何度も惜しいところまでいって優勝することができず悔しい思いを味わっているだけに、ミケルソンが最も勝ちたい大会といってもいいだろう。

 大会を直前にして「目の前のチャレンジを楽しむよ。だってまだ72ホールもあるんだからね」とコメントしたミケルソン。あたり前のようだが、これがなかなか難しいのがメジャーの舞台というものだが、それを知り尽くしている男の言葉だけに重みがある。

 首都ワシントンのベッドタウンで、その名のとおり政界の出入りも多いコースということもあり、大会前日にはライダーカップ米国チーム主将のデービス・ラブIII(米)らと共にホワイトハウスに招かれている。「オバマ(大統領)と話して興奮したよ。彼にはカリスマ性があるし、ホワイトハウスに行って大統領に会うなんてエキサイティングだよ」と、大一番を前に力んだ様子はない。

 今季の課題であるパッティングにも自信を取り戻しており、後はしっかりと自分のプレーをするだけ。「今週は楽しむことを心がけるよ。結果を気にせずにね」と、最後まで笑顔で悲願のタイトルに挑む。

 ライバルたちの中心となるのは米国勢以外だ。ディフェンディング・チャンピオンのグラエム・マクドウェル(北アイルランド)を始め、世界ランクNo.1のルーク・ドナルド(英)、No.2のリー・ウェストウッド(英)の2人。そしてマスターズで悔しい思いをしたローリー・マキロイ(北アイルランド)やアダム・スコット(豪)もメジャー初優勝を狙っており、ミケルソンは母国のナショナル・オープンのタイトルを死守する為にも奮起が期待される。

 日本勢は、石川遼、藤田寛之、久保谷健一の3人が出場。さらに国内ツアーからは昨季賞金王の金庚泰(韓)、金度勲(韓)、ベ・サンムン(韓)、スコット・バー(豪)が参戦する。

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