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S.ガルシア、スペイン勢同士のプレーオフで惜敗!

2011/06/27 11:13
S.ガルシア、スペイン勢同士のプレーオフで惜敗!

 

 セルヒオ・ガルシア(スペイン)の完全復活に、3歳年下の同郷パブロ・ララサバル(スペイン)が待ったをかけた。

 欧州ツアーのBMWインターナショナル・オープン(ドイツ、ミュンヘン・アイケンリードGC)は現地時間26日、最終ラウンドの競技を終了。通算16アンダーで首位に並んだガルシアとララサバルがプレーオフを戦った結果、5ホール目でバーディパットを沈めたララサバルが3パットのパーに終わったガルシアを下し、2008年のフランス・オープン以来3年ぶりとなるツアー通算2勝目を飾った。

「先週、我が家の中心だった祖父を亡くしたんだ。この勝利は祖父に捧げたい」とプライベートの悲しい出来事を乗り越えた末の勝利に溢れる感情を抑え切れなかったララサバル。しかも相手は10代の頃から世界のゴルフ界を引っ張り、一時はタイガーに次ぐ世界ランキング2位まで上り詰めたガルシア。「僕にとってのヒーローを破って優勝出来たなんて夢のようだ」と死闘の末の勝利に声を弾ませた。

 敗れたガルシアも5ホールに渡る一騎打ちを振り返り「お互いがナイスショットを応酬した本当に良いプレーオフだった。最後の(バーディ)パットはなんとしても決めたかったけどね。でも本戦の17番できわどいパーをセーブして、18番のバーディでプレーオフにコマを進められたのだからよしとしたい。今週の出来事から学んで前に進んでいきたい」と久々の優勝争いに達成感を滲ませた。

 世界ランク2位から80位台まで落ち込んだときは、ゴルフへの情熱を失いかけ、引退説さえまことしやかに囁かれた。しかし今週のプレーオフをきっかけにガルシアは再び前を向いて戦い続けることを決意したようだ。ちなみに勝ったララサバルも敗れたガルシアも、ともに来月行われる全英オープン(現地時間7月14〜17日/英国、ロイヤル・セントジョージズGC)への切符を手に入れたことになる。

 その他上位は通算14アンダー3位タイに前日トップのマーク・フォスター(英)、ジョージ・コージー(南ア)、レティーフ・グーセン(南ア)らが入ったが、復活Vを目指し予選ラウンドを引っ張ったヘンリック・ステンソン(スウェーデン)は通算12アンダー9位タイに終わった。

 また、18歳のマッテオ・マナッセロ(伊)は通算10アンダー14位タイ。地元期待のマーティン・カイマー(独)は通算9アンダー18位タイで4日間の競技を終えている。

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