メジャー初V王手! 42歳D.クラーク「ツキがある」
前日トップタイに浮上した42歳のダレン・クラーク(北アイルランド)にメジャー初制覇のチャンスが巡ってきた。
今季メジャー第3戦、第140回全英オープン(英、ロイヤル・セントジョージズGC)は現地時間16日、第3ラウンドの競技を終了。横殴りの雨と強風の難コンディションに、アンダーパーをマークしたのはわずか3人。しかし最終組のクラークはスタート直後に風雨が収まる幸運もあり、再三のバーディチャンスを逃しながらも3バーディ、2ボギーの1アンダー69にスコアをまとめ、通算5アンダーで単独首位に立った。グラエム・マクドウェル、ローリー・マキロイに続く北アイルランド勢によるメジャー制覇に王手をかけている。
「ツキがあったね。あれだけ厳しかった天気が、僕らが回る頃にはゴルフ日和になっていたんだから。でも試合に勝つためにはそういうツキも必要だ」と欧州ツアー13勝のクラーク。これまでメジャー大会の最高位は1997年全英オープンの2位タイ。母国の後輩が次々とメジャーチャンピオンになる中で先を越された格好だが、ここにきてようやく42歳のベテランにも追い風が吹いて来たようだ。
しかし状況は予断を許さない。1打差の単独2位には、昨季の全米プロゴルフ選手権最終日の最終ホールでバンカーにソール(クラブを接地する)するルール違反で優勝を逃したダスティン・ジョンソン(米)が続き、通算2アンダー3位タイには、前回ロイヤル・セントジョージズで全英が行われた際、最終日にバンカーからの脱出に手こずり手痛いV逸を喫したトーマス・ビヨーン(デンマーク)と、期待の若手リッキー・ファウラー(米)がつけている。
日本勢で唯一予選を突破した池田勇太は風雨がもっとも酷い時間帯でのプレーを余儀なくされ、5オーバー75と崩れて通算5オーバー33位タイに後退した。