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石川、米ツアー初Vならず! 健闘も一歩及ばず4位タイ

2011/08/08 08:42
石川、米ツアー初Vならず! 健闘も一歩及ばず4位タイ
WGC-ブリヂストン招待最終日。逆転Vを狙って首位に1打差2位タイからスタートした石川遼だったが、A.スコットの勢いに屈して悲願の米ツアー初優勝はならなかった。(写真提供:AP/アフロ)

 

 米男子ツアー史上2番目の年少優勝を目指した石川遼のアメリカ初Vはお預けになった。しかし、19歳の健闘に会場を埋め尽くしたギャラリーから惜しみない拍手が送られていた。

 世界の強豪が一堂に会した米男子ツアーのWGC-ブリヂストン招待(オハイオ州、ファイアーストーンCC)は現地時間7日、最終ラウンドの競技を終了。この日首位のアダム・スコット(豪)に1打差の2位タイからスタートした石川は、序盤の2番でイーグル逃しのバーディを奪うと、続く3番で長いバーディパットをねじ込んで早くもスコットに並んだ。

 その後ボギーもあったが、なかなかバーディが奪えないスコットに対し、要所でロングパットを沈めて対等に渡り合った石川。そして試合が動いたのが後半の12番パー3。グリーン左に外したスコットがチップインバーディを決めて追いすがる石川に2打差をつけると、14番パー4では距離の長いフックラインを読み切って再びバーディ奪取に成功。さらに続く15番パー3ではスコットが3メートルのパーパットを沈めたのに対し、石川はパーオンに成功しながら痛恨の3パットボギー。あっという間に差を広げられ、最終18番もボギーとした石川は結局1アンダー69でホールアウトし、通算12アンダーで完全優勝を飾ったスコットに5打差の4位タイにとどまった。

 しかし米ツアー挑戦25試合目にして初めて最終日最終組を回り、アメリカでは自己ベストとなる4位タイに入った石川は「精一杯やって優勝争い出来たのはこれからの為になる経験が出来た」と手応えを口にする。悔やむは最終18番のセカンドショットで「あそこはグリーンの奥にこぼすくらいの思い切りが必要だった。グリーンを乗せることばかり考えて(ショートして)しまった。あれば一番悔しいです」と反省しきりだった。

 次週は今季メジャー最終戦全米プロゴルフ選手権(11〜14日/ジョージア州、アトランタ・アスレチックC)。優勝争いの渦中でも自分のプレーに一喜一憂するのではなく「1打1打集中できた」自信は必ず次に繋がるはず。優勝がスコット、2位タイに世界ランク1位のルーク・ドナルド(英)とリッキー・ファウラー(米)、石川と同じ4位タイに23歳のジェイソン・デイ(豪)…上位を占めた豪華な顔ぶれを見ても、日本が誇る19歳が世界の舞台で十分通用することを証明してくれたと言って良いだろう。

 もう1人の日本勢、池田勇太は最終日もパットに苦しみ1バーディ、5ボギーの4オーバー74。通算17オーバーまでスコアを落とし、出場76人中75位で4日間の競技を終えている。前週に国内ツアーで優勝し、絶好調でアメリカに乗り込んだものの不本意な成績に終わったが「(悪かったのは)パッティングだけ。他に悪いところは見当たらない」とサバサバした表情。気持ちを切り替え次週の全米プロに挑む。

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