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A.スコット圧勝! 新キャディに捧げる初WGCタイトル

2011/08/08 09:38
A.スコット圧勝! 新キャディに捧げる初WGCタイトル
WGC-ブリヂストン招待を制したA.スコット(右)。タイガーの元キャディで、ファイアーストーンCCを知り尽くすS.ウィリアムス(左)を専属キャディに迎えての完全優勝となった。(写真提供:AP/アフロ)

 

 アダム・スコット(豪)が、石川遼やリッキー・ファウラー(米)といった“ヤングガン”の追撃をシャットアウト。後続に4打差をつけて完全優勝を飾った。

 現地時間7日、世界のトッププレーヤーが集結した米男子ツアーのWGC-ブリヂストン招待(オハイオ州、ファイアーストーンCC)は最終ラウンドの競技を終了。初日から首位を走るスコットが5バーディ、ノーボギーの5アンダー65をマークし、通算17アンダーまでスコアを伸ばしてツアー通算8勝目を挙げた。

 タイガー・ウッズ(米)の元キャディ、スティーブ・ウィリアムスとのコンビで戦った4戦目での勝利。ウィリアムスにとってタイガーとのコンビでは初勝利まで6試合かかっており、スコットとの相性の良さを伺わせる。「33年間キャディをやってきて、145回優勝シーンに立ち会ったけれど、これが私にとって生涯最高の1勝」とウィリアムス。タイガーとともにメジャー13勝、ここファイアーストーンCCで7勝を挙げている彼がそういうのには、元の雇い主の復活に立ち会えないまま解雇された無念さがこめられている。「スティーブ(ウィリアムス)はこのコースを誰よりも知り尽くしている。彼のおかげで勝てた」とパートナーを讃えたスコット。「今日は本当に忍耐強い良いゴルフが出来た。WGCの舞台で勝てて本当に最高」という言葉には実感がこもっていた。

 スコットと最終組を回った石川は前半、一時トップに並ぶなどシーソーゲームを演じたが後半に失速。1打差で迎えた12番パー3で、スコットがグリーン外からチップインバーディを奪って勝負強さを発揮したのとは対照的に、15番、18番で痛恨のボギーを叩き通算12アンダー4位タイで終戦。それでも4位タイは石川にとって米ツアーでの自己ベストを大きく更新する好成績で、次週の全米プロゴルフ選手権(11〜14日/ジョージア州、アトランタ・アスレチックC)に弾みをつけた。

 その他上位は、通算13アンダー2位タイにリッキー・ファウラー(米)とルーク・ドナルド(英)が入り、石川と同じ4位タイにジェイソン・デイ(豪)。また、この日4アンダー66をマークした昨季国内ツアー賞金王の金庚泰(韓)が、通算10アンダーでローリー・マキロイ(北アイルランド)らと並び6位タイに食い込んだ。

 注目のタイガーは終盤に3連続バーディを奪う見せ場を作ったが、イーブンパー70とスコアは伸ばせず、通算1オーバー37位タイに終わっている。

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