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アメリカ勢の逆襲!? B.スティール&J.ダフナー首位並走

2011/08/14 09:43
アメリカ勢の逆襲!? B.スティール&J.ダフナー首位並走

 

 メジャーではここ6大会連続で外国勢に勝利を奪われているアメリカ勢の逆襲が始まった。

 米男子ツアー今季メジャー最終戦、第93回全米プロゴルフ選手権は現地時間13日、ジョージア州アトランタ・アスレチックCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。この日4アンダー66をマークしたルーキーのブレンダン・スティール(米)が通算7アンダーとし、前日トップタイのジェイソン・ダフナー(米)と首位の座を分け合った。

 首位に1打差の単独3位にキーガン・ブラッドリー(米)、2打差の単独4位にスコット・バープランク(米)、3打差の単独5位にスティーブ・ストリッカー(米)がつけ、トップ5をこのところメジャーで劣勢が続いていたアメリカ勢が独占した。

 だが少し前とは顔ぶれが全く異なっている。スティールは昨年のネイションワイドツアー賞金ランク上位の資格でPGAツアー昇格を果たしたばかりで、今季バレロ・テキサス・オープンで初優勝を飾った売り出し中の28歳。ダフナーはツアー優勝経験がなく、偉大な叔母(殿堂入りのパット・ブラッドリー)を持つブラッドリーも今季のルーキーでスティールとともにメジャー挑戦は初体験。ベテランのバープランクとストリッカーは優勝経験は十分だがメジャーのタイトルにはまだ手が届いておらず、経験やネームバリューでチャンピオン候補を論じることは出来ない展開だ。

 それもこれも、メジャー通算14勝を挙げているタイガー・ウッズ(米)をはじめ、メジャー王者17名がすでに予選で姿を消しているから。上位でメジャー勝利経験があるのは2001年に今回と同じアトランタ・アスレチックCで行われた全米プロを制したデビッド・トムズ(米)と、今季のマスターズ覇者チャール・シュワーツェル(南ア)だけ。首位と5打差に12人がひしめく混戦に最終日の展開は全く予想がつかない。

 通算1アンダー13位タイに世界ランク1位のルーク・ドナルド(英)、同ランク2位のリー・ウェストウッド(米)、全米オープンチャンピオンのジム・フューリック(米)らビッグネームがつけているが、果たして彼らは6打差を引っくり返すことは出来るのだろうか?

 日本勢は唯一予選を通過した池田勇太は、パットに苦しみながらも2オーバー72にスコアをまとめ、通算3オーバー43位タイ。尚、石川遼、今田竜二、平塚哲二、藤田寛之の各選手は決勝ラウンド進出を逃している。

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