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ツアー初V狙ったJ.ダフナー敗れて悔いなし!?

2011/08/15 13:03
ツアー初V狙ったJ.ダフナー敗れて悔いなし!?

 

 一時、後続に5打差のリードを奪いながら、34歳ジェイソン・ダフナー(米)のツアー初優勝の夢は脆くも25歳の若者によって打ち砕かれた。

 米男子ツアー今季メジャー最終戦、第93回全米プロゴルフ選手権は現地時間14日、ジョージア州、アトランタ・アスレチックCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。この日首位タイでスタートしたダフナーは優勝争いのプレッシャーの中、ポーカーフェイスを貫いてスコアを伸ばし、12番パー5でセカンドショットをグリーン奥にオーバーさせながら寄せワンでバーディを奪って通算10アンダー、続く13番でもバーディを奪取しその時点で通算11アンダー。後ろから追いかける選手が次々と自滅する中、メジャー制覇はすぐそこまで近づいていた。

 魔が差したのは15番パー3。前の組のキーガン・ブラッドリー(米)が池につかまりトリプルボギーを叩く光景をティーグランドからつぶさに眺めたダフナーは、5番ウッドを手に果敢にグリーンを攻めたが、打球は思ったよりも右に飛んで痛恨の池ポチャ。3打目でピンそばまで運び、距離のあるボギーパットを沈めてケガを最小限に食い止めたかに思われた。

 ところが16番、17番で連続ボギーを叩くと、同じホールで連続バーディを奪ったブラッドリーに、あっという間に追いつかれた。こうなると勢いは終盤の連続バーディでリーダーボードの最上段に浮上したブラッドリーの方にある。プレーオフ3ホール目(3ホールマッチ)で長い距離のバーディパットを沈め意地を見せたが、ブラッドリーに1打及ばず悲願のツアー初優勝はお預けとなった。

 だが大会を盛り上げた陰の主役は「こういう大きな舞台で優勝争いをしただけでも身に余る光栄。こういう状況には慣れていないから、どういう風に気持ちを表現していいのかわからない。でももし10年か15年たって、1勝も出来ていなかったら、あのとき逃がした魚は大きかったと後悔するかもしれないね」と淡々と感想を口にした。

 マスターズ以来約4か月ぶりにメジャーの舞台に戻ってきたタイガー・ウッズ(米)が予選落ちに終わった今大会。勝ったのは25歳のブラッドリー。1打差の単独3位にアンダース・ハンセン(デンマーク)が入り、通算5アンダー4位タイにロバート・カールソン(スウェーデン)、デビッド・トムズ(米)、スコット・バープランク(米)の面々。その他、先週WGC-ブリヂストン招待で優勝したアダム・スコット(豪)が通算4アンダー単独7位、世界ランク1位のルーク・ドナルド(英)はリー・ウェストウッド(英)と並び通算3アンダー8位タイに入った。

 日本勢で唯一予選を突破した池田勇太は最終日の前半スコアを伸ばしたが、後半に失速し通算5オーバー45位タイで4日間の競技を終えている。

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