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M.クーチャー連覇王手! 大会はハリケーン接近で54ホール短縮競技へ

2011/08/27 11:44
M.クーチャー連覇王手! 大会はハリケーン接近で54ホール短縮競技へ

 

 2007年にフェデックスカップのプレーオフがスタートして以来、初めて54ホールに短縮されることが決まったシリーズ初戦ザ・バークレイズ(ニュージャージー州、プレーン・フィールドCC)。早々に短縮が決まった理由はハリケーン“アイリーン”の接近によるもの。現地時間26日、サスペンデッドとなっていた第1ラウンドの続きと第2ラウンドの競技を終了した時点で大会側は、週末ハリケーンの直撃は避けられないとして残り18ホールでの決着を決めた。

 そんな中、ディフェンディング・チャンピオンのマット・クーチャー(米)が連覇に王手をかけた。クーチャーは第2ラウンドを振り返り「可もなく不可もなし。あまりエキサイティングなラウンドとはいえなかった」と謙遜するが6バーディ、ノーボギーの6アンダー65をマーク。通算14アンダーまでスコアを伸ばし単独首位に立っている。

 その他上位陣は、1打差の2位タイにダスティン・ジョンソン(米)とビジェイ・シン(フィジー)が続き、通算11アンダー単独4位にジョナサン・バード(米)。また、滑り込みでプレーオフ進出を決めたパドレイ・ハリントン(アイルランド)が通算10アンダーで5位タイの好位置をキープし、好調アダム・スコット(豪)は通算9アンダー9位タイ。今田竜二は18番パー4でセカンドショットを直接カップに沈めてイーグルを奪う見せ場を作り、通算5アンダーでフィル・ミケルソン(米)、グラエム・マクドウェル(北アイルランド)、アーニー・エルス(南ア)らと並び43位タイで予選突破を果たした。

 土曜日に開催予定の第3ラウンド(最終ラウンド)はハリケーンによる雨が降り始める前に終了すべく、スタートを早める手はずを整えた大会側。単独首位に立つクーチャーは「72ホール戦ってこそ真のチャンピオンと呼べるのかもしれない。(短縮は)残念だけれど、この状況を考えれば正しい選択だと思う」と残り18ホールでの完全燃焼を誓った。

 とはいえハリケーンの襲来が早まれば、54ホールすら消化出来るかわからない状況。もし土曜日の競技がキャンセルされれば必然的に36ホールでの決着となり、クーチャーの連覇が決まる。その場合、フェデッックスカップポイントと賞金に関しては正式にランキングに加算されるが、36ホールでの決着は公式な優勝と認められず、非公式Vとなる。

 前回トーナメントが54ホールに短縮されたのは09年のAT&Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマで、その時は現在2位タイにつけているジョンソンが優勝した。なお米男子ツアーにおいて、54ホール決着は90年以降では26回目となる。

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