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藍、最終日にまさかの大乱調! 荒天に苦しみ今季2勝目逃す

2011/08/29 08:19
藍、最終日にまさかの大乱調! 荒天に苦しみ今季2勝目逃す
CNカナディアン女子オープン最終日。首位タイでスタートした宮里藍だったが、風雨に苦しみ5オーバー77と大乱調。結局16位タイに終わり今季2勝目を逃した。(写真提供:AP/アフロ)

 

 初日から首位を走り今季2勝目が期待された宮里藍だが、大型ハリケーン“アイリーン”による風雨の影響で思うようなゴルフが出来ず、惨敗を喫した。

 米女子ツアー、CNカナディアン女子オープン(カナダ、ヒルズデイルG&CC)は現地時間28日、最終ラウンドの競技を終了。首位タイからスタートした藍は2バーディ、5ボギー、1ダブルボギーの乱調でスコアを5つ落とし、勝ったブリタニー・リンシコム(米)に6打差の通算7アンダー16位タイで4日間の競技を終えた。

「天気が崩れるのでしっかりコースマネジメントをして自分のゴルフがしたい」と平常心を心がけて挑んだ最終日。しかし出だしの1番こそバーディを奪ったものの、3番、4番で連続ボギー、6番ではダブルボギーを叩いて一気に後退。雨と風が激しさを増す中、後半も上がり2連続ボギーを含む3ボギーとさらにスコアを落とし、結局この日は5オーバー77の大誤算だった。正確なショットが持ち味の藍が18ホール中10ホールでパーオンを逃し、3回つかまったバンカーではことごとく寄せワンを逃すなど、“らしくない”プレーが目立ち今季2勝目を逃している。

 藍が苦戦する中、難コンディションにめげず3アンダー69とスコアを伸ばした宮里美香が、通算6アンダーで前日の39位タイから18位タイに順位を上げた。前半は難易度の高いパー3で2バーディ、後半に入っても勝負どころの12番から3連続バーディを奪うなど見せ場を作り成長を感じさせた。また上田桃子もイーブンパー72と耐え、通算2アンダー40位タイに浮上して競技を締めくくった。尚、野村敏京は予選落ちに終わっている。

 勝ったリンシコムは今季2勝目(ツアー通算5勝目)。1打差の4位タイからスタートし、序盤からバーディ攻勢をかけて終始トーナメントをリードした。後半ディフェンディング・チャンピオンのミッシェル・ウィー(米)が13番、15番でバーディを奪ってリンシコムを脅かしたが、ウィーは16番で痛恨のボギーを叩き力尽きた。リンシコムは1打リードで迎えた最終18番でグリーンを外したが、40ヤードから寄せワンのパーをセーブして2アンダー70をマーク。通算13アンダーまでスコアを伸ばし、2位に並んだウィーとステイシー・ルイス(米)に1打差をつけて勝利を飾った。シーズン複数回優勝はリンシコムにとって初。「6月に勝って、そして今回また勝てたなんて本当に嬉しい」と勝者は感無量の表情を浮かべていた。

 尚、通算11アンダー4位タイには欧米対抗戦ソルハイムカップ(現地時間9月23日〜25日/アイルランド、キリーン・キャッスル)の主要メンバー、クリスティー・カー(米)とアンジェラ・スタンフォード(米)の2人が入っている。

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