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1,000万ドルを手にするのは誰だ!? プレーオフシリーズの行方を追う

2011/09/02 13:28
1,000万ドルを手にするのは誰だ!? プレーオフシリーズの行方を追う

 

 米男子ツアーのプレーオフシリーズは、フェデックスカップポイントランク上位100人までが出場を許された第2戦ドイツ銀行選手権(現地時間2〜5日/マサチューセッツ州、TPCボストン)を前に盛り上がりを見せている。同ランクトップ30のみが出場できる最終戦のザ・ツアー選手権(22〜25日/ジョージア州、イースト・レイクGC)を終えてランキングトップの座を勝ち取れば、フェデックスカップの年間王者として1,000万ドル(約7億7,000万円)のボーナスを手にできるとあって、全員が目の色を変えて戦いを続けている。

 現在もっとも1,000万ドルに近いのは、シリーズ初戦のザ・バークレイズで単独2位のマット・クーチャー(米)に2打差をつけて優勝し、フェデックスカップポイントランク19位から首位に躍り出たダスティン・ジョンソン(米)だ。メジャータイトルこそまだないものの、大舞台で何度も優勝争いに加わっている実力者であること周知の事実。今季も好調ながら、なかなか勝てずにいたが、大事なところでシーズン初優勝を飾り、ライバルたちを戦々恐々とさせている。

 これに続くのがポイントランク2位のクーチャーだ。昨季はシリーズ初戦のザ・バークレイズで優勝し、第2戦ドイツ銀行選手権で11位タイ、第3戦BMW選手権では3位タイと同シリーズで大活躍。シリーズ王者こそ最終戦で勝ったジム・フューリック(米)にさらわれたが、自身初の賞金王に輝いており、今年こそ1,000万ドルを手にしようと燃えている。

 3位がニック・ワトニー(米)で、4位がレギュラーツアー最終戦のウィンダム選手権でツアー初Vを飾ったウェブ・シンプソン(米)。そして怖い存在なのが現在ポイントランク5位で世界ランクNo.1のルーク・ドナルド(英)だ。安定したプレーに定評があるドナルドだけに、大コケはないはず。常に上位に入ってシリーズ優勝を狙っている。

 5年目を迎えた同シリーズは、ドラマチックな展開と公平性を両立させるべく、フォーマットが何度も変更されてきたが、今季はシリーズに入ってからもレギュラーシーズンのポイントを継続。そして、第3戦のBMW選手権終了後にポイントをリセットして、最終戦の出場権を獲得した30人に上位から順に改めてポイントを与えて試合を行う形式を取る。

 ポイントランク1位で最終戦出場なら2,500ポイント、2位なら2,250ポイント…と続き、30位なら210ポイントが“持ち点”で、これに最終戦で獲得したポイントを加算して年間王者を決める方式であるだけに、第3戦までに上位にいればいるほど有利なのは言うまでもない。

 最後に笑うのは一体誰か。目の離せない戦いが続く。

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