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T.ビヨーンが2週連続V達成! R.マキロイは3位タイで終戦

2011/09/05 12:16
T.ビヨーンが2週連続V達成! R.マキロイは3位タイで終戦

 

 40歳のトーマス・ビヨーン(デンマーク)が怒濤の『62』を叩き出して2週連続優勝を成し遂げた。

 欧州ツアー、オメガ・ヨーロピアン・マスターズ最終日(現地時間4日/スイス、クラン・シュル・シエール)は、前日首位のジェイミー・ドナルドソン(ウェールズ)に3打差の4位タイでスタートしたビヨーンが、1イーグル、9バーディ(2ボギー)の猛攻を見せ9アンダー62をマーク。通算20アンダーまでスコアを伸ばし、出だし8ホールで2イーグル、2バーディと目の覚めるようなプレーを披露しながら、残り10ホールはすべてパーで終わったマーティン・カイマー(独)を4打差で振り切って逆転優勝を飾った。

 前週のジョニー・ウォーカー選手権で優勝し、同ツアーで年間2勝を挙げたのが1998年以来と先週盛り上がったばかりだが、今度は1997年にニック・プライス(ジンバブエ)が打ち立てた40歳26日という記録を塗り替える同ツアー史上最年長(40歳198日)での2週連続優勝。記録更新と共に今季3勝目を挙げたビヨーンは、“ザ・レース・トゥ・ドバイ”と呼ばれる欧州ツアーの賞金ランキングも8位から7位に浮上して、さらに上位進出も見えてきた。

 表彰式では今年、天国に旅立った英雄、故セベ・バレステロス氏に勝利を捧げたビヨーン。そのセベがもっとも輝いたと言われる米国との名誉をかけた2年に1度の戦い、ライダーカップでは、昨年欧州チームの副主将を務めたベテランだが、来年の大会には再び選手として出場できそうな勢いを見せている。

「欧州ゴルフ界には素晴らしい才能を持った選手がいっぱいいる。でも、このままいいプレーを続けて健康でいられれば、いつでも(ライダーカップ出場の)チャンスはある」と、あくまでも前向きなビヨーン。若手の台頭によりパワーアップしている欧州ツアーをさらに盛り上げてくれそうだ。

 一方、この日前半の勢いを維持できず単独2位に終わったカイマーは、風邪とも戦いながらのラウンドに疲れ切った様子。「風邪はひどかったけど、スタートしてからは勝ちたいと思っていたんだ」と、悔しそうにつぶやいた。

 その他上位陣は、通算15アンダー3位タイに全米オープン覇者のローリー・マキロイ(北アイルランド)、単独首位で最終日を迎えたドナルドソン、ジャコ・ヴァン・ジル(南ア)の3人。この日単独2位スタートのリー・ウェストウッド(英)は1つしかスコアを伸ばせず、通算14アンダー6位タイに終わっている。

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