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2週前にツアー初VのW.シンプソン、プレーオフを制して早くも2勝目!

2011/09/06 10:56
2週前にツアー初VのW.シンプソン、プレーオフを制して早くも2勝目!
ドイツ銀行選手権最終日。2週間前にツアー初優勝を飾ったばかりのW.シンプソンが大混戦を制して優勝! フェデックスカップポイントランクも首位に浮上。(写真提供:AP/アフロ)

 

 ウェブ・シンプソン(米)が勝負どころのバーディパットを決めまくり、チェズ・リアビ(米)との激戦を制した。

 フェデックスカップポイントランク上位100人までが出場を許された米男子ツアーのプレーオフシリーズ第2戦、ドイツ銀行選手権最終日(現地時間5日/マサチューセッツ州、TPCボストン)は、単独首位でスタートしたブッバ・ワトソン(米)がグリーン上で苦しみ、前半だけで3ボギー(1バーディ)を叩き2オーバーと優勝戦線から後退。パッティングが好調だったシンプソンとリアビがこのスキをつくように優勝争いを引っ張った。

 首位と2打差の通算9アンダーでスタートしたシンプソンは、通算14アンダーまでスコアを伸ばして最終18番を迎えると、約8メートルのバーディパットを沈めてガッツポーズ。通算15アンダーでホールアウトして後続を待つ。一方のリアビは、16番のバーディで単独首位に立ち、自身同ツアー2勝目が見えかけたが、パー5の18番でレイアップした第3打がグリーンオーバー。ラフから寄せきれずボギーを叩いて、やはり通算15アンダーで勝負はプレーオフにもつれこんだ。

 18番が舞台のサドンデス1ホール目は共に3オンとなったが、約1メートルのバーディチャンスにつけたリアビに対し、シンプソンは4.5メートルと微妙な距離を残した。それでも本戦の18番とほぼ同じラインを先に沈めて共にバーディ。勝負は2ホール目へと持ち越された。

 17番パー4に移っての2ホール目は、共に第2打をグリーンにのせ、シンプソンがピンまで2.5メートル、リアビが7メートルの位置につけた。絶妙なタッチだが惜しくもバーディを逃したリアビに対して、シンプソンはこれをしっかりと沈めて勝負を決めた。

 レギュラーツアー最終戦のウィンダム選手権でツアー初優勝を飾り、プレーオフシリーズに突入したシンプソンだが、この日は本戦の18番から3ホール続けて大事なバーディパットを決める勝負強さを見せ、早くもツアー2勝目を挙げて歓喜した。「2勝目は初優勝より楽かと思ったけど、とんでもなかった」と苦笑したが、堂々としたプレーぶりは言葉とは裏腹で、今後が楽しみな選手へと成長したことを思わせた。

 その他上位陣は、プレーオフを行った2人と2打差の通算13アンダー3位タイに、世界ランクNo.1のルーク・ドナルド(英)、ジェイソン・デイ(豪)、ブラント・スネデカー(米)の3人が入り、2日目のトーナメントリーダーで前日2位タイのアダム・スコット(豪)は通算10アンダー8位タイで終戦。前日、ベストスコアを叩き出したフィル・ミケルソン(米)は、この日は2つしかスコアを伸ばせず通算9アンダー10位タイ、ワトソンは結局3つスコアを落とし、通算8アンダーでアーニー・エルス(南ア)らと並び16位タイに終わっている。

 また今田竜二はこの日2オーバー73とふるわず、通算1オーバー61位タイ。フェデックスカップポイントランクも91位に終わり、70位までが出場できるプレーオフシリーズ第3戦、BMW選手権(15〜18日/イリノイ州、コグ・ヒルG&CC)には進めなかった。

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