A.バデリー&H.メイハン首位並走 P.ミケルソンもV戦線浮上
アーロン・バデリー(豪)が、イーグルあり4連続バーディありのド派手なゴルフで首位タイに浮上した。
現地時間24日、米男子ツアーのプレーオフシリーズ最終戦、ザ・ツアー選手権(ジョージア州、イースト・レイクGC)は第3ラウンドの競技を行い、6アンダー64のベストスコアをマークしたバデリーが通算9アンダーまでスコア伸ばし、ハンター・メイハン(米)とともに首位の座を分け合った。
2打差の3位タイにジェイソン・デイ(豪)と崔京周(韓)が続き、通算6アンダー5位タイにザ・プレジデンツカップ(現地時間11月17日〜20日/オーストラリア、ロイヤル・メルボルンGC)出場を目指すビル・ハース(米)と世界ランク1位のルーク・ドナルド(英)がつける展開。また、前日15位タイに足踏みしていたフィル・ミケルソン(米)が8番以降に5バーディを奪う猛攻で3アンダー67をマーク。通算5アンダーとし、首位の2人から4打差ながら7位タイと優勝戦線に顔を出した。
前日スポットライトを浴びたのはアダム・スコット(豪)。そしてこの日はスコットから同郷のバデリーに主役の交代だ。ショット、パットともに精彩を欠き通算4アンダー9位タイに後退したスコットとは対照的に、バデリーは4番パー4のセカンドショット、残り131ヤードを直接カップに入れるイーグル奪取で波に乗ると、パー3を除く14ホール中フェアウェイをキープしたのはわずか5ホールのワイルドなティーショットを絶妙なアプローチとリカバリーで凌ぎ、要所でロングパットを沈めてスコアメイクに成功。後半の13番から4連続バーディを奪って一気にリーダーボードを駆け上がった。
バデリーはまだプレジデンツカップのメンバーには選ばれておらず、主将を務めるグレッグ・ノーマン(豪)による推薦待ち。「プレジデンツカップのメンバーに選ばれたいという気持ちがモチベーションになっている。今週良いプレーをして結果を待ちたい」と神妙に語ったバデリー。スコットに代わり主役に躍り出た今、最終日も派手なゴルフで金星を射止めるつもりだ。
一方のメイハンは優勝すれば大逆転でのフェデックスカップ王者に輝く可能性も。「正直その可能性はほぼないと思っている」と謙遜するが、ポイントランク21位からの大逆転に期待する声もある。もし年間王者に輝けばボーナスの1,000万ドル(約7億6,000万円)を受け取ることになり、メイハンにとって最終日の18ホールは一皮剥けるための正念場となりそうだ。