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P.クリーマー不敗神話崩壊 欧州が4大会ぶりカップ奪還!

2011/09/26 10:55
P.クリーマー不敗神話崩壊 欧州が4大会ぶりカップ奪還!

 

 女子版ライダーカップと呼ばれ、2年に一度国の威信と名誉をかけて戦う欧米チーム対抗戦ソルハイムカップ(アイルランド、キリーン・キャッスル)は現地時間25日に最終日の競技を終了。同点で迎えたこの日は、クライマックスのシングルス12マッチが行われ、ヨーロッパチームが接戦を制して2003年以来4大会ぶりに劇的な勝利を達成した。

 アメリカチームにとって痛手だったのは大黒柱のクリスティー・カー(米)が手首のケガでシングルス直前に棄権を表明したこと。そしてデビュー以来過去3大会シングルス不敗神話を持つポーラ・クリーマー(米)が大敗を喫したこと。

 荒天に見舞われたこの日、進行が遅れる中スタートした第1マッチ。トップバッターを任されたクリーマーは「なぜか気合いが入らずしっくりいかなかった」とカトリオーナ・マシュー(スコットランド)に6アンド5の大差で敗戦。「チームに流れを呼び込むことが出来なかった」と反省した。

 自らのラウンド後は「最高のチアリーダーとして」応援に回ったが、欧州チームは一歩も引かず、終盤登場したスーザン・ピーターセン(ノルウェー)が、残り3ホールで1ダウンの劣勢から16番と最終18番でバーディを奪い、ミッシェル・ウィー(米)を逆転。1アップの勝利をものにすると、ソルハイムカップルーキーのアザハラ・ムニョス(スペイン)がベテランのアンジェラ・スタンフォード(米)との接戦を、1アップで制して貴重な1ポイントを獲得。15対13(勝:1ポイント、分:0.5ポイント、負:0ポイント)の2ポイント差で欧州チームが8年ぶりにカップ奪還に成功した。

 欧州チーム主将のアリソン・ニコラス(英)は、「これはチーム全員で勝ち取った勝利。ルーキーたちの活躍も素晴らしかったし、ベテランも本当によくやってくれた。副キャプテンのサポートも素晴らしかったけれど、一番は選手たちの頑張り。心を1つにし情熱を持って任務を全うしてくれました」と興奮気味に語った。

 2日目を終え8対8のタイに持ち込まれ、データ的にはヨーロッパが不利な状況だった。それをチーム一丸となって勝利に突き進んだ欧州の頑張りを“ホーム”で見守るギャラリーがその目にしっかりと焼き付けた。次回のソルハイムカップは2013年、米国コロラドGCで開催される。

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