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B.クレーン、W.シンプソンを破り大逆転でツアー4勝目!

2011/10/17 12:26
B.クレーン、W.シンプソンを破り大逆転でツアー4勝目!
フォールシリーズ第3戦最終日。W.シンプソンをプレーオフで下し、今季初優勝を飾ったB.クレーン。2度の4連続バーディを奪うなど、奇跡の逆転劇でツアー通算4勝目を手にしている。(写真提供:AP/アフロ)

 

 ベン・クレーン(米)が後半2度の4連続バーディをマーク。8打差を引っくり返し奇跡の逆転勝利を飾った。

 米男子ツアーのフォールシリーズ第3戦、マクグラドレー・クラシック(ジョージア州、シー・アイランドGCシーサイドC)は現地時間16日に最終ラウンドの競技を行い、通算15アンダーで並んだクレーンとウェブ・シンプソン(米)がプレーオフを演じた結果、サドンデス2ホール目でシンプソンが約1メートルのパーパットを外し、クレーンが今季初となるツアー通算4勝目を達成した。

 まさかこんな結末が待っていようとは、クレーン本人も想定の範囲外。今大会を終えたら静かにコースを去ってテキサスの自宅に戻り、第3子出産予定の妻に付き添うつもりだった。ところが、前半の7ホールを終えて8打あった首位との差を、8番からの4連続バーディで縮め、12番をボギーとしたものの、再び14番から4連続バーディでリーダーボードを駆け上がり、最終組がホールアウトする1時間も前に通算15アンダーでフィニッシュ。すると静かにコースを去るどころか、一気に優勝への期待が高まった。

 すると11番終了時点で通算15アンダーまでスコアを伸ばしたシンプソンが、13番で1.5メートルのチャンスを逃すなど12番以降パタリとバーディが止まる予想外の展開。結局両者によるプレーオフにもつれ込んだ。相手は逆転賞金王と、今季まだ誰も達成していないシーズン3勝目を狙うシンプソン。クレーンの反撃もここまでかと思われたが、サドンデス2ホール目でシンプソンのパーパットがカップに蹴られ、あっさりクレーンが栄冠に輝いた。

 一方、2位に終わったシンプソンだったが、ついにここで賞金ランクトップに躍り出た。次週のフォールシリーズ最終戦には欧米両ツアー同時賞金王を狙うルーク・ドナルド(英/賞金ランク2位)との直接対決が待っているが、今週の2位でシンプソンが優位に立った格好だ。「ドナルドは常に上位に入ってくるから油断はできない」と気を引き締めるシンプソンが、初の賞金王なるかにも注目が集まっている。

 その他上位陣は、通算14アンダー単独3位に前日トップのマイケル・トンプソン(米)が入り、全英オープンチャンピオンのルイス・ウーストハウゼン(南ア)が通算13アンダー単独4位。2008年のマスターズ以来の優勝を狙ったトレバー・イメルマン(南ア)は、通算12アンダー単独5位に終わったが、およそ3年ぶりにトップ10に食い込み復調をアピールした。

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