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賞金ランク144位崖っぷちのJ.レナード首位タイ浮上! L.ドナルド後退

2011/10/22 11:29
賞金ランク144位崖っぷちのJ.レナード首位タイ浮上! L.ドナルド後退

 

 シード権圏外から一発逆転を狙う3人が首位の座を分け合った。

 泣いても笑っても残り1戦。米男子ツアーのフォールシリーズ最終戦、チルドレンズ・ミラクル・ネットワーク・クラシックは現地時間21日、マグノリアGC(=MG)とパームGC(=PG)の2コースを舞台に第2ラウンドの競技を行い、通算12アンダーまでスコアを伸ばしたジャスティン・レナード(米/PG)、キム・ビオ(韓/MG)、ヘンリック・ステンソン(スウェーデン/PG)の3人がトップタイに浮上した。

 2打差の単独4位にニック・オハーン(豪/PG)が続いたが、初日首位タイ発進で逆転賞金王を狙うルーク・ドナルド(英/MG)はスコアを1つしか伸ばせず、通算7アンダーで目下賞金ランク1位のウェブ・シンプソン(米/MG)らと並ぶ14位タイに後退している。

 今季トップ10入りはなくプレーオフシリーズ進出も逃した歴代全英オープンチャンピオンのひとりレナード。現在賞金ランクは144位と同ランク125位以内に与えられるシード権(来季のフル参戦権)に手が届いていない。それは首位に並ぶキムも同じで現在の賞金ランクは168位、ステンソンに至っては同180位と世界ランクトップ10以内に君臨した数年前が嘘のような落ち込みぶりだ。

「今年は全く良いところがなく、早くシーズンが終わらないかと思っていた。でも最後の最後で予期せぬサプライズが待っていたとしたら、嬉しいことだね」と言うのはツアー通算12勝の実績を持つレナード。あまりにも結果が出なかったため、最近スポーツ心理学者のモリス・ピケンズ氏の門を叩き、さらには不調のパッティングを立て直そうとフィル・ミケルソン(米)他多くの選手を教えるデーブ・ストックトン氏にショートゲームの指南を頼んだ。

 するとこの日は18ホールを26パットで切り抜け1イーグル、7バーディの9アンダー63と完璧なゴルフを披露。「まだ2人からは(レッスンに対する)請求書が届いていないけど、勝って借りが返せれば良いね」とレナードに明るい笑顔が戻った。首位に並んだあとの2人も上位に食い込めば来季のシード権に手が届く可能性もあるだけに、残り36ホールで崖っぷちの3人がラストチャンスにすべてをかける。

 一方、シード権は決めているもののフォールシリーズ3試合連続予選落ちとピリッとしない今田竜二(PG)は4バーディ、2ボギーの2アンダー70にスコアをまとめ、通算3アンダー55位タイ。久々に予選を突破し、残り2日悔いのないプレーで上位進出を目指すつもりだ。

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