29歳永井が初Vに王手！　宮里美＆有村は7位タイ　服部は予選落ち

　今年から冠スポンサーと会場が変わり、新たなスタートとなった国内女子ツアーの樋口久子 森永製菓ウイダーレディスは29日、千葉県の森永高滝カントリー倶楽部を舞台に第2ラウンドの競技を終了。17位タイからスタートしたツアー未勝利の永井奈都が7バーディ、1ボギーの6アンダー66と好スコアをマークして、通算6アンダーで単独トップに浮上した。

　1打差の2位タイには馬場ゆかりと前日首位タイの金ナリ（韓）がつけ、米女子ツアーから今大会に参戦している宮里美香と、大会ホステスプロの有村智恵は共に通算3アンダー7位タイで最終日を迎えることとなった。

　11月1日で30歳の誕生日を迎える永井が、20代最後の試合でツアー初優勝をつかむべく単独トップに躍り出た。出だし1番をバーディとすると、3番、5番でもバーディを奪って好調にスコアを伸ばしていく。6番でこの日唯一のボギーを叩くも後半に入って10番、15番とバーディを加えると、上がり2ホールを連続バーディで締めて6アンダー66でホールアウト。リーダーボードの最上段から悲願の初勝利を狙う。

　初日4位タイにつけた賞金ランキング4位の有村はこの日、7番でボギーを先行させて前半は1オーバーで折り返す。それでも後半出だしの10番でバーディを奪い返すと、13番でもバーディを奪取。終盤17番でボギーを叩くも、18番をバーディとして1アンダー71にスコアをまとめた。

　次週行われる米ツアーと日本ツアー共催のミズノクラシック（11月4〜6日／三重県、近鉄賢島カンツリークラブ）で米ツアー初Vを目指す宮里は、前哨戦のここで勝って勢いをつけたいところ。この日は前半を3バーディ、1ボギーの2アンダーで回るも、後半に3つボギー（2バーディ）を叩いて1アンダー71止まり。それでも通算3アンダーで有村、フォン・シャンシャン（中）らと並んで優勝射程圏内の7位タイにつけた。

　一方、前日首位タイの服部真夕は、1ダブルボギー、7ボギーを叩き9オーバー81の大乱調。通算5オーバーまでスコアを落としてカットラインに2打及ばず、63位タイでまさかの予選落ちを喫した。

　その他上位陣は、賞金ランク3位の李知姫（韓）が通算4アンダーで藤本麻子、原江里菜と並んで4位タイ。かつて世界ランキングNo.1に君臨していた申ジエ（韓）は、通算2アンダーで森田理香子らと並び11位タイ、野村敏京は通算1アンダー14位タイと逆転優勝を狙える位置につけている。

　また、昨季の米ツアー賞金女王チェ・ナヨン（韓）は2アンダー70で回るも、初日の出遅れが響いて通算2オーバー36位タイ。今季限りの引退を表明している古閑美保は、通算3オーバーで不動裕理、佐伯三貴らと共に44位タイのカットラインぎりぎりで決勝ラウンドに進出した。