桃子が上がり4連続バーディで単独首位！　横峯はコースレコード『63』で2位追走

　日米両女子ツアー共催のミズノクラシックは5日、三重県の近鉄賢島カンツリークラブを舞台に第2ラウンドの競技を終了。前日1打差の4位タイにつけた上田桃子が、上がり4連続バーディを奪うなど8アンダー64をマークし、通算13アンダーまでスコアを伸ばして単独トップに躍り出た。上田に続いたのが38位タイからスタートした横峯さくら。コースレコード更新の9アンダー63を叩き出して通算10アンダーで単独2位に浮上した。また、前週優勝の有村智恵も6つスコアを伸ばして通算7アンダー9位タイに順位を上げている。一方、宮里藍は通算4オーバーで最下位の76位タイに後退した。

　この日、2007年同大会覇者の上田が会心のゴルフを見せる。出だし1番バーディで幸先の良い滑り出しを見せると、7番でもバーディを奪って2アンダーでハーフターン。後半も11番、13番と順調にスコアを伸ばすと、15番から3連続バーディを奪取する。そして最終18番パー4、フェアウェイから打ったセカンドショットはグリーンを捉えられなかったものの、第3打が直接カップに吸い込まれチップインバーディ。終盤の猛チャージでリーダーボードの最上段を射止めた。

　さらに、逆転で賞金女王を狙う国内賞金ランク3位の横峯もこの日圧巻のプレーを披露した。インからスタートしてバーディ発進を切ると、14番、15番で連続バーディ。17番でもスコアを伸ばして4アンダーで折り返す。後半に入っても勢いは止まらず、2番からの3連続バーディを含め5バーディを量産して『63』のコースレコードをマーク。最終日、絶好のポジジョンから今季2勝目を奪いにいく。

　2週連続優勝がかかる国内賞金ランク2位の有村智恵は、前半後半ともに3バーディ、ノーボギーで回って6アンダー66でホールアウト。通算7アンダーまでスコアを伸ばして前日の38位タイから9位タイに一気に順位を上げた。

　一方、前日61位タイと出遅れた宮里（藍）はこの日もスコアメイクに苦しんで2バーディ、5ボギーの3オーバー75。通算4オーバーまでスコアを落として最下位の76位タイに順位を落とした。米ツアーを主戦場にする宮里（藍）は国内ツアーの出場試合数が少ないため、現在国内賞金ランクは69位に低迷。同50位までが獲得できる来季シード権喪失の危機に陥っている。

　その他上位陣は、通算9アンダー3位タイに服部真夕、フォン・シャンシャン（中）、ミナ・ハリガエ（米）の3人がつけ、1打差の6位タイにテレサ・ルー（台）、カトリオーナ・マシュー（スコットランド）らが続く展開。有村と並ぶ通算7アンダー9位タイには、昨季の米ツアー賞金女王チェ・ナヨン（韓）、前日首位タイの飯島茜らがつけている。

　また、米ツアー初勝利を狙う宮里美香は2アンダー70で回り、通算4アンダーでディフェンディング・チャンピオンの申ジエ（韓）らと並んで26位タイ。今季クラフト・ナビスコ選手権でメジャー初制覇を果たしたステイシー・ルイス（米）は通算5アンダー18位タイ、国内賞金ランク1位のアン・ソンジュ（韓）は通算3アンダー34位タイとなっている。