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渦中のA.スコット、イーグル締めで好位置キープ! F.ヤコブソン首位堅守

2011/11/06 10:31
渦中のA.スコット、イーグル締めで好位置キープ! F.ヤコブソン首位堅守
WGCシリーズ最終戦3日目。専属キャディのS.ウィリアムス氏(左)が人種差別的発言で批判に晒されている中、A.スコット(右)は終盤のチャージで単独3位の好位置を死守した。(写真提供:AP/アフロ)

 

 アダム・スコット(豪)が、専属キャディのスティーブ・ウィリアムス氏が元雇い主であるタイガー・ウッズ(米)に対し人種差別的発言をした騒動の渦中にありながら、劇的なイーグル締めで優勝戦線に踏みとどまった。

 世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズの今季最終戦、WGC-HSBCチャンピオンズ(中国、シャーシャン・インターナショナルGC)は現地時間5日、第3ラウンドの競技を終了。中盤スコアを落とし優勝戦線脱落かと思われたスコットだが、終盤の16番と17番で連続バーディを奪うと、最終18番で残り105ヤードをピン奥に落とし、傾斜を利用して直接カップインさせてイーグル締め。3アンダー69でラウンドして通算13アンダーまでスコアを伸ばし、単独首位の座を守ったフレデリック・ヤコブソン(スウェーデン)に3打差の単独3位の好位置をキープした。WGCシリーズ今季2勝目を狙うスコットにとっては、18番の1打は最終日に繋がる貴重なショットとなった。

「騒動? 自分は別に気にしていない。スティーブ(ウィリアムス)が謝罪した時点で話は終わりでしょ」と冷静にかわしたスコット。「僕は彼(スティーブ)のキャディとしての手腕を買っているから起用しているだけ。僕のキャディをしているときはその仕事に徹して欲しい。まぁタイガーの話になるとどんな小さなことでも大きな話題になってしまうんだよね」と専属キャディが起こした騒動についての質問に苦笑いしていた。

 首位の座を守ったヤコブソンはこの日、13番で10メートル、14番で12メートルのロングパットを決めて連続バーディを奪うなど好調なゴルフ。今大会54ホールのトーナメントレコードを2打塗り替える通算16アンダーでビッグタイトルに王手をかけている。

 その他、ヤコブソンから2打差の単独2位に全英オープンチャンピオンのルイス・ウーストハウゼン(南ア)が続き、スコットを挟んだ通算12アンダー4位タイには世界ランク2位のリー・ウェストウッド(英)、同3位のローリー・マキロイ(北アイルランド)が並ぶ展開。

 日本勢は、池田勇太が4つスコアを伸ばし通算7アンダーで前日の30位タイから20位タイに浮上。平塚哲二は通算2アンダー41位タイ、藤田寛之は通算1アンダー47位タイ、松村道央は通算イーブンパー53位タイにとどまっている。

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