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桃子がプレーオフ制して涙の2年ぶりV! 米ツアー2勝目!

2011/11/06 18:26
桃子がプレーオフ制して涙の2年ぶりV! 米ツアー2勝目!

 

 日米両女子ツアー共催のミズノクラシックは6日、三重県の近鉄賢島カンツリークラブを舞台に最終ラウンドの競技を行った。前日終盤の猛チャージで後続に3打差をつけ単独首位に浮上した上田桃子が3アンダー69で回るも、この日7つスコアを伸ばしたフォン・シャンシャン(中)に通算16アンダーで並ばれてプレーオフに突入。サドンデス1、2ホール目は共に分け、迎えた3ホール目でバーディを奪った上田が国内ツアー2年ぶりの優勝を手にした。

 2007年に同大会を制し、翌年からアメリカに主戦場を移した上田。その後米ツアーでは勝利なし、国内ツアーでも2009年のアクサレディスゴルフトーナメント以来勝ち星から遠ざかっていた。それでも前日上がり4連続バーディで単独トップに躍り出た上田はチャンスを逃さなかった。

 前半を2バーディ、1ボギーの1アンダーで回った上田は、フォンの他にフロントナインで5つスコアを伸ばしたカトリオーナ・マシュー(スコットランド)、チェ・ナヨン(韓)らの追撃に遭う。それでも1ストロークのリードをキープしていた上田だったが、フォンが13番でバーディを奪ってついに通算15アンダーで並ばれる。その後、スコアを1つ伸ばしたフォンが通算16アンダーで先にホールアウト。上田も16番でバーディを奪って首位タイで最終18番を迎えたが、バーディパットを外して決着はプレーオフへ持ち込まれた。

 18番パー4で繰り返し行われたプレーオフは、互いに譲らず3ホール目に突入。共に2オンさせて勝負はグリーン上へと移り、距離の長いバーディパットを沈めた上田が勝利をつかんだ。終始笑顔でラウンドしていた上田だったが、宮里藍ら仲間の選手に迎えられて抱擁を交わすと思わず涙。試合後のインタビューでも「もう勝てる日は来ないのかなと思っていた。アメリカに行ってから4年間苦しかったです。こうして勝てて嬉しいです」と涙を流して喜びを語った。この勝利で国内ツアー通算9勝目、米ツアー通算2勝目を挙げた上田は、来季の米ツアー出場権を獲得している。

 その他上位陣は、昨季の米ツアー賞金女王チェ・ナヨンがプレーオフに1打届かず、通算15アンダーで単独3位。2打差の4位タイにマシューとテレサ・ルー(台)の2人、さらに1打差の6位タイに前日コースレコードの『63』をマークした横峯さくら、ステイシー・ルイス(米)、ミナ・ハリガエ(米)が続いた。ディフェンディング・チャンピオンの申ジエ(韓)は通算10アンダー9位タイ、宮里美香は4つスコアを伸ばして通算8アンダー14位タイに入っている。

 また、2週連続優勝がかかっていた国内賞金ランク2位の有村智恵は、3バーディ、1ボギー、1ダブルボギーのイーブンパー72でラウンド。通算7アンダーで同ランク1位のアン・ソンジュ(韓)と並んで18位タイで終戦。一方、初日から苦しいラウンドが続いていた宮里藍は、通算4オーバーで出場選手中下から2番目の単独77位で3日間の競技を終えた。

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