51歳J.インクスター首位タイキープ！　藍＆美香12位タイ

　ジュリー・インクスター（米）がツアー史上最年長優勝に向け、果敢にトーナメントを引っ張っている。

　米女子ツアーのロレーナ・オチョア招待は、大会ホステスで元世界No.1のロレーナ・オチョア（メキシコ）の故郷であるメキシコのグアダラハラCCを舞台に現地時間11日、第2ラウンドの競技を終了。初日首位タイの好発進を切った51歳のインクスターが、3アンダー69で通算8アンダーまでスコアを伸ばし、この日7アンダー65の猛攻を見せたアンナ・ノルドクビスト（スウェーデン）と並びトップタイの座をキープした。

　1打差の3位タイに2日間ノーボギーのカトリオーナ・マシュー（スコットランド）、前日のトーナメントリーダーのひとりスーザン・ピーターセン（ノルウェー）、ミーナ・リー（韓）の3人が並び、ディフェンディング・チャンピオンのキム・インキョン（韓）が、通算5アンダーで単独6位。また、初日は出場36人中34位と大きく出遅れていたロレックスランキング（女子世界ランキング）1位のヤニ・ツェン（台）がこの日3つスコアを伸ばし、通算1オーバー18位タイに浮上している。

　首位タイと絶好のポジションをキープし、「昨日ほどショットは良くなかったけれど、グリーン周りとパッティングに救われました」と語ったインクスター。メキシコでも51歳のママさんプロの人気は高く「ギャラリーに凄く応援されているのを感じて、頑張ろうという気持ちにさせられます。勝ちたいとか、最年長記録とか、そんなことではなく、私には勝つ使命があるんです。2位じゃダメなんです」と、強気で鳴らすインクスターらしい優勝宣言も飛び出した。残り2日、51歳のベテランの2006年以来5年ぶりとなるツアー通算32勝目はなるか注目だ。

　日本勢はオチョアの親友・宮里藍が4バーディ、3ボギーの1アンダー71で回り、通算1アンダーとして初日の16位タイから12位タイに浮上。先週行われた日米両女子ツアー共催のミズノクラシックで課題だったパッティングの調子は上昇傾向。ショットの精度がもう少し上がれば残り2日、上位浮上のチャンスもありそうだ。

　一方、初日11位タイとまずまずの滑り出しを見せた宮里美香はこの日は2バーディ、2ボギーのイーブンパー72止まり。通算1アンダーで藍と並ぶ12位タイに一歩後退し、明日以降の巻き返しを誓っている。