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金庚泰、豪州メジャーV王手に「うれしい誤算」

2011/11/27 11:28
金庚泰、豪州メジャーV王手に「うれしい誤算」

 

 先週ザ・プレジデンツカップデビューを飾った金庚泰(韓)が南半球で単独トップに浮上。海外のメジャーVに王手をかけた。

 豪州ツアーのオーストラリアンPGA選手権(豪州、ハイアット・リージェンシー・クーラム)は現地時間26日、第3ラウンドの競技を終了。この日首位に3打差の単独3位からスタートした金庚泰は、後半上位選手がスコアを落とす中、抜群の安定感でノーボギーの5アンダー67をマーク。3日間連続60台、しかもここ27ホール連続ノーボギーの完璧な内容で通算13アンダーまでスコアを伸ばし、単独首位に躍り出た。

 1打差の単独2位には、終始主導権を奪いながら15番パー5でアプローチを2度失敗しダブルボギーを叩いたブッバ・ワトソン(米)が続き、通算10アンダー単独3位にアーロン・バデリー(豪)がつける展開。前日のトーナメントリーダーであるマーカス・フレイザー(豪)は74と崩れ、Y・E・ヤン(韓)らとともに通算9アンダー4位タイに後退した。

「練習日、プロアマとこのコースを回ってみて“僕向きじゃない”という感想を持ったんです。だから今、こうしてこの位置に居られるのはうれしい誤算」と通訳を介して淡々と感想を語った金庚泰。ザ・プレジデンツカップの翌週ということもあり、フィールドはかつてないほどの充実ぶり。強豪がひしめく大会でトップに立ちながらも「あまりプレッシャーはない」と言うのは「このコースで自分がビッグスコアを出せるわけがない」と自らへの期待値が低いせい。

 それでも国内男子ツアーで通算4勝を挙げ、昨季は石川遼を抑えて同ツアー賞金王にも輝いた25歳は「きっと明日は長い1日になるでしょうね…でも頑張ります」と不敵な笑みを浮かべていた。持ち味である正確性を武器に自分のプレーに徹すれば、勝つチャンスは多いにありそうだ。

 その他、ザ・プレジデンツカップのインターナショナルチーム主将グレッグ・ノーマン(豪)が2日連続3アンダー69にスコアをまとめ、通算6アンダーでアダム・スコット(豪)、ジェイソン・デイ(豪)、スチュアート・アップルビー(豪)といった人気者と並び13位タイ。プロ入り後、豪州ツアー初参戦のリッキー・ファウラー(米)は通算4アンダー22位タイ。ディフェンディング・チャンピオンのピーター・シニア(豪)は通算1アンダー37位タイにつけた。

 一方、全英オープン王者ダレン・クラーク(北アイルランド)はこの日7オーバー79と大きく崩れ、通算5オーバーで予選を突破した66人中61位タイに後退している。

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