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石川遼、プロ入り後初の年間未勝利… 藤田が大会連覇締め!

2011/12/04 18:28
石川遼、プロ入り後初の年間未勝利… 藤田が大会連覇締め!
今季最終戦ゴルフ日本シリーズJTカップ最終日。ディフェンディング・チャンピオンの藤田寛之(写真)が、谷口徹とのプレーオフを制して大会連覇を達成。(写真撮影:内田眞樹)

 

 大会3日目が降雨によるコースコンディション不良のために中止となり、54ホール短縮競技となった国内男子ツアー今季最終戦、ゴルフ日本シリーズJTカップは4日、東京都の東京よみうりカントリークラブを舞台に最終ラウンドの競技を終了。通算5アンダー首位タイでスタートした注目の石川遼は、4バーディ、2ボギーの2アンダー68で回って通算7アンダーまでスコアを伸ばしたものの3打届かず単独3位に終わった。このため、石川はアマチュア時代の2007年から5年目にして初めて年間未勝利となった。なお、谷口徹とのプレーオフ制した藤田寛之が大会2連覇を飾っている。

 同大会は、昨季大会の優勝者と今季の同ツアー優勝者、そして賞金ランキング25位まで(国内ツアーの獲得賞金のみ加算)のトッププレーヤー28人のみに出場が許された今季公式戦最終戦。今季ここまで未勝利という状況の中、2日目を終えて首位に立っていた石川だったが、無念の結果に終わった。

 第3ラウンドが中止となり迎えた最終日、前半は3番、6番とバーディを奪って2アンダーで折り返すも、後半出だしの10番でボギーを叩いて失速。その後16番まではスコアを伸ばせなかったが、17番パー5で見せ場を作った。石川が放った第3打はピンに当たり、チップインイーグルかと思わせるスーパーショット。ここではしっかりバーディを奪ったものの、18番はパーで締めて2アンダー68でホールアウトし、プレーオフには3打差足りず涙をのんだ。

 また、これにより惜しくも史上4人目となる4年連続の獲得賞金1億円超えの記録も達成できなかった石川。ただ、本来なら単独3位であれば今季獲得賞金は1億円を超えていたが、54ホール短縮競技となったことで今大会の賞金ランキングへの加算額が75%に減額されたため、惜しくも171万7,397円及ばなかった。

 一方、優勝争いを演じたのは昨季大会でも熱戦を繰り広げたディフェンディング・チャンピオンの藤田と谷口。通算4アンダー3位タイでスタートした藤田は前半1イーグル、1バーディ(1ボギー)を奪って2アンダーで回ると、バックナインに入って14番、15番で連続バーディ。さらに昨季大会と同様、17番でイーグル奪取に成功し、ここで谷口と並び首位タイに浮上する。18番では惜しくもバーディパットを外してパーに終わり、6アンダー64でフィニッシュ。通算10アンダーで最終組の谷口の結果を待つ。

 これに対して通算5アンダー首位タイでスタートした谷口は、前半にバーディを4つ奪って単独トップに躍り出る。後半も14番、17番でバーディを決めて藤田を1打リードして最終18番に入る。ところが、決めれば優勝という短いパーパットを外して痛恨のボギー。この日5アンダー65で回った谷口も通算10アンダーで決着はプレーオフに持ち越された。

 そして迎えたサドンデス2ホール目。谷口がパーパットを外したのに対し、藤田はしっかりパーをセーブして、見事に今季初勝利を大会連覇で飾るとともに、ツアー通算11勝目を挙げた。なお、大会2連覇は1995、96年大会の尾崎将司以来となる。

 その他、ツアー初優勝を狙った宮里優作は通算5アンダーの単独5位。アマチュアの松山英樹(東北福祉大)は11番でトリプルボギーを叩くなど、この日4つスコアを落として通算4オーバーの単独21位に終わった。また、前日まで最下位に沈んでいた池田勇太は4アンダー66をマークし、通算8オーバー単独25位で今季最終戦を終えた。

 なお、賞金ランキングは賞金王に輝いたベ・サンムン(韓)の他、2位は前週と今季開幕戦に優勝した高山忠洋、3位は今季未勝利に終わった石川、4位は谷口、5位は今大会優勝の藤田、6位は小田孔明となっている。

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